グループホームの求人・転職|仕事内容を詳しく解説

グループホームの転職・求人募集|仕事内容を詳しく解説!

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【グループホームとは?】
グループホームとは、認知症を患った高齢者が少人数で共同生活を送るための施設で、別名
「認知症対応型共同生活介護」とも呼ばれます。
住み慣れた地域のアットホームな環境の中で、自立した日常生活を送れるようにサポートすることを目的としています。
認知症ケアに特化した介護施設なので、残存能力を活用しつつ、症状の改善や進行緩和を目指すのに適しています。
また、少人数での共同生活なのでスタッフの目が届きやすいというメリットもあります。

【グループホームでの仕事内容】
グループホームでは、早番、日勤、遅番、夜勤の4交代制を採用している施設が多い傾向です。それぞれの勤務時間帯に合わせて、主に以下のような仕事を行います。

・起床介助
・食事介助
・入浴介助
・排泄介助
・バイタルチェック
・口腔ケアや投薬介助
・レクリエーション
・掃除、洗濯
など

このほか、一緒に買い物に出かけたり食事の準備を一緒に行ったりすることもあります。また、認知症の進行を遅らせるため、体操やゲーム、子供たちとの交流などレクリエーションも盛んに行います。

グループホームは、「できないからやってあげる」のではなく、「できることは自分でやる」というのが基本です。そのため、スタッフは利用者の意思を尊重しながら、自立して生活できるようサポートを行います。
認知症ケアに特化した施設なので、通常の介護に加え認知症の症状やケア方法に関する知識も必要となるでしょう。

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グループホームの仕事内容:1日の流れ

グループホームの仕事内容:1日の流れ

グループホームでの仕事スケジュールは、役割や勤務時間によって異なりますが、例としては以下のようなイメージです。

7:00 起床

7:30 朝食の準備、食事介助

9:00 バイタルチェック

10:00 掃除や洗濯のサポート、買い物や散歩など

12:00 昼食の準備、食事介助

13:00 レクリエーション

15:00 入浴介助

17:00 夕食準備、食事介助

19:00 口腔ケア、投薬介助、フリータイム

21:00 更衣介助、就寝

スタッフは勤務時間に合わせて必要な介助や支援を行い、次のシフトに引き継ぎます。また、グループホームでは近隣の施設や保育園との交流、地域行事への参加も推奨されているため、時期によっては外に出かける機会もあります。
ただ日常生活を繰り返すのではなく、利用者が喜びや生きがいを感じている様子を見られるのは、グループホームの魅力と言えるでしょう。

グループホームで働く職種とは?求人の種類

グループホームで働く職種とは?求人の種類

グループホームで働くスタッフには次のような職種があります。

介護スタッフ:利用者3人につき1人以上、夜勤は常時1人以上。利用者と直接関わりながら、介助や支援、レクリエーションなどを行う。
 
常勤管理者:従業員の管理などを行う。認知症介護の経験3年以上+厚生労働省指定の研修修了者。

計画作成管理者:サービスの選定や連絡調整などを行う。1名以上はケアマネージャーの資格必須。

代表者:認知症介護経験または介護事業経営経験+厚生労働省指定の研修修了者。

グループホームは日常的に医療ケアを行う施設ではありません。そのため看護師の配置は義務付けられておらず、その代わりに緊急時の連絡先として医療機関と連携しています。

グループホームへ転職するために必要なスキルや資格とは?

グループホームへ転職するために必要なスキルや資格とは?

常勤管理者や計画作成管理者として働く場合は、実務経験や研修の受講が必要です。
しかし、グループホームは自立した生活を支援するという特徴があるため、介護スタッフであれば無資格・未経験でも挑戦できます。
ただし、介護に関する基本的な知識や技術は必要なので、次のような資格を持っておくと選択肢が広がるでしょう。

介護職員初任者研修:受験資格なし。介護の基礎を学ぶための資格。介護職のファーストステップとしておすすめ。

≫介護職員初任者研修についてさらに詳しく見る≪
(介護職員初任者研修の記事に遷移)

実務者研修:初任者研修の上位資格。介護福祉士の受験資格にもなっている。

介護福祉士:介護現場において中心的存在となる国家資格。実務者研修取得のほか、指定の養成校卒業でも受験可能。

≫介護福祉士についてさらに詳しく見る≪
(介護福祉士の記事に遷移)

ケアマネージャー:介護保険サービスを受ける際のケアプランを作成する。介護福祉士や社会福祉士などの資格保有や5年以上の実務経験で受験可能。

≫ケアマネージャーの仕事についてさらに詳しく見る≪
(ケアマネの記事に遷移)

介護予防運動指導員:東京都健康長寿医療センター研究所が運営する認定資格。認知症予防についての知識を習得できる。

グループホームの仕事のやりがい

グループホームの仕事のやりがい

グループホームは、利用者が自分らしく、自立して生活できるように支援するための施設です。
他の介護施設よりも業務がマニュアル化されておらず、一緒に食事を作ったり洗濯物を畳んだりとアットホームな雰囲気の中で働けることが多いのが特徴です。
そのため、スケジュールや仕事内容がきっちり決められている大規模な施設よりも、利用者一人ひとりの要望を聞きながら生活をサポートできます。

また、近隣施設や保育園との交流、地域の行事への参加なども多いため、利用者がいきいきと楽しむ様子を見られるのも魅力です。

グループホームの仕事体験談

グループホームの仕事・転職体験談:働いてよかったこと

グループホームの仕事・転職体験談:働いてよかったこと
(30代・男性)

グループホームは少人数での共同生活なので、大規模な施設よりも融通が利き、個人の意見も通りやすい傾向です。
また、イベントやレクリエーションなどでスタッフ同士の連携も強くなるので、働きやすいと思います。

グループホームの仕事・転職体験談:働いてよかったこと

グループホームの仕事・転職体験談:働いてよかったこと
(20代・女性)

利用者さんの距離が近いので、ただ淡々と業務をこなすだけでなく相手の感情や変化にしっかりと寄り添えます。
イベントで楽しんでいる姿や、やりたいことができず落ち込んでいる姿、家事が上達する姿などを間近で見られるのは、仕事をする上で大きなやりがいとなっています。

グループホームの仕事・転職体験談:大変だったこと

グループホームの仕事・転職体験談:大変だったこと
(40代・男性)

認知症を患った方が対象なので、中には徘徊や介護拒否をする利用者さんもいます。
本人に悪気があるわけではないので冷静に対処することが必要ですが、頭では分かっていても実際に遭遇するとストレスを感じてしまいます。
グループホームは介護だけでなく認知症に対する深い知識も必要な仕事だと思います。

よくある質問

グループホームの仕事の給料はどのくらい?
A. グループホームの給料は一般的な介護施設と大差はなく、正社員の介護職員であれば年収240~420万円程度が相場です。
厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、介護事業所全体の平均月給(手当、賞与込み)は、介護福祉士が約31.4万円、実務者研修取得者者が約28.8万円です。
また、介護職員初任者研修取得者が約28.6万円、無資格者が約26.2万円となっています。経験年数や資格の有無によっては給料アップが期待できるでしょう。
グループホームの求人は夜勤が多い?
A. グループホームは24時間利用者を見守らなければいけないので、夜勤もあります。夜勤は夜間の巡回がメインなので昼間より慌ただしさはありませんが、スタッフ人数が少ないぶん緊張感はあります。

中には夜勤なしの求人もありますが、夜勤を視野に入れた方が選択肢は格段に増えるでしょう。また、夜勤は日勤よりも時給が高く設定されていることが多いため、収入を重視する方にはおすすめです。
  • グループホームの仕事はきつい?

    グループホームの仕事はきつい?

    グループホームは利用者との距離が近く、より一人ひとりに寄り添うことができます。
    しかし、大規模な施設のように業務がマニュアル化されていないぶん、人間関係に気を遣ったり臨機応変な対応が求められたりという大変さがあるでしょう。
    そのため、人によってはアットホームな雰囲気や距離感の近さがかえってストレスになる可能性もあります。

    また、少人数で家庭的な施設とはいえ、利用者は認知症を患っている要介護の方です。中には徘徊や暴言、介護拒否などの問題行動を起こしてしまう方、コミュニケーションが難しい方もいるでしょう。
    理想と現実のギャップに苦しまないためには、認知症の症状や対処法について正しい知識をもっておくことが大切です。

  • グループホームの仕事に向いている人とは?

    グループホームの仕事に向いている人とは?

    グループホームでの仕事は、次のような人が向いています。

    ・認知症ケアに関心のある人
    ・利用者にじっくり寄り添いたい人
    ・家事スキルを活かしたい人
    ・レクリエーションが好きな人
    ・観察力がある人
    など

    グループホームは認知症ケアを主な目的としているため、介護と認知症両方に関心があることが大前提です。
    また、家庭的な雰囲気の中で個人の意思を尊重しながら生活するため、密な人間関係の中で利用者にじっくりと向き合いたい人にもおすすめです。

    さらに、自立した生活のサポートという側面が大きいため、家事の手伝いやレクリエーションが多いのもグループホームの特徴。
    利用者の様子を観察しながら優しく見守ってあげる能力も求められます。

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  • この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)

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