危険物取扱者の資格で応募できる求人

危険物取扱者の求人募集|資格・仕事内容の詳細

危険物取扱者の求人募集|資格・仕事内容の詳細

危険物取扱者とは、ガソリンスタンドや化学薬品工場、石油貯蔵タンクや石油タンクローリーの運転手など、消防法で指定された危険物を取り扱う業務者です。
危険物を扱う事業者には、必ず設置が義務づけられている有資格者で、危険物取扱のほかに点検や保安業務にもあたります。
危険物取扱者は取り扱いの内容により、甲種(こうしゅ)、乙種(おつしゅ)、丙種(へいしゅ)の3種類に分かれており、いずれも国家資格を保有しなくてはなりません。

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タンクローリーの求人募集|免許・仕事内容

危険物取扱者の資格①甲種危険物取扱者

危険物取扱者の資格①甲種危険物取扱者

危険物取扱者の甲種は、消防法で定められた第1類に属する塩素酸塩類などの酸化性固体から第6類に属する酸化性液体まで指定されたすべての危険物を扱うことができます。
また6か月以上の業務経験があれば、危険物保安監督者の資格を得ることが可能です。

甲種は出題範囲が広いことから最も難関とされている資格で、合格率は約40%です。
受験するためには化学専攻卒業、化学関連の単位を15以上消化、危険物取扱者乙種を保有かつ2年以上の実務経験あり、乙種の4種類以上取得済、修士あるいは博士号を有するなどの条件を満たすことが定められています。

危険物取扱者の資格②乙種危険物取扱者

危険物取扱者の資格②乙種危険物取扱者

危険物取扱者の乙種は、消防法で定められた危険物の種類、第1種から6種まで取得したい種を選択して受験します。
第1種では酸化性固体、第2種は可燃性固体、第3種が自然発火性・禁水性物質、第4類にガソリンに代表される可燃性液体に分類され「乙4」という通称で知られる資格です。
第5種は自己反応性物質、第6種に酸化性液体が分類されています。

乙種には受験資格の規定はありません。
第4種のみ合格率が比較的低いですが、他種は平均60%~70%程度の合格率です。
これは乙4が業務上優位になる資格である上に、すでに乙種免許を1つでも所有していると試験科目の免除をされる特典が影響しています。
業務では試験に合格した種の危険物のみ取り扱いが可能です。

危険物取扱者の資格③丙種危険物取扱者

危険物取扱者の資格③丙種危険物取扱者

危険物取扱者の丙種は、第4種に区分されているガソリン、灯油、軽油に加え、重油や潤滑油といった引火点が130度以上になる第3石油類、さらに第4石油類、および動植物油類を取り扱うための資格です。

他2つの資格と最も違う点は、取り扱い種が限定されているだけでなく、無資格者が危険物を扱う場合の立ち合いや危険物保安監督者への昇格ができないことです。
ただし、受験するための資格に規定がないことや、試験範囲も狭いことからチャレンジしやすい資格ともいえます。
丙種の合格率は過去平均で50%前後です。
甲種や乙種へのステップアップのための登竜門として受験する人もいるようです。

危険物取扱者の資格はどのような仕事・求人で活用できる?

危険物取扱者の資格はどのような仕事・求人で活用できる?

【ガソリンスタンド】
ガソリンスタンドは、第4種に区分されるガソリン、灯油、軽油などの引火性液体を取り扱う業態です。
そのため店舗や事業所に必ず危険物取扱者の設置が義務付けられています。引火性液体を取り扱うことができるのは、危険物取扱者の甲類、乙4種、丙種の資格です。
ただし丙種には無資格者が危険物を取り扱う際の立ち合い権限がないため、一般の人がセルフで給油するガソリンスタンドではこの資格は有効ではありません。

【消防士】
危険物取扱者の資格は、実は消防士には義務付けられているわけではありません。
しかし火災現場に向かう消防隊員は、火災原因によっては危険物に関与する機会もあるため、取得していることが多いでしょう。
また消防署には支部により自家用給油取扱所を設置しているところもあります。

このようなケースでは、ガソリンや軽油(貯蔵タンクによる)の取り扱いを許可されている資格、甲種、乙4種、丙種を取得していなければ給油することはできません。
この自家用給油取扱所は、災害などで近隣に給油場所がない場合、特設に設けられることもあるので、業務遂行のためにも取得を求められます。

【タンクローリーの運転手や同乗者】
タンクローリーは、主に3種あり、そのうちガソリンや劇薬など危険物を運搬する「危険物タンクローリー」の仕事に携わる場合には、危険物取扱者の資格が必要です。
タンクローリーの運転手もしくは同乗者いずれかが、適切な資格を所有していなくてはなりません。

危険物取扱者の資格分類は、運搬する内容物によって変わります。
ガソリン、軽油、重油、灯油などの燃料では甲種、乙4種、丙種の資格を要しますが、丙種は資格者のみが危険物の取り扱いを許可されており、立ち合いができません。

【化学工場】
製品生産工場は、薬品工場に限らず、製造過程において危険物に指定された液体や固形化学物などを使用しています。
食品加工などでは、動物油や植物油を多く使用するため乙種第4種の有資格者の需要があります。

半導体、金属メッキ、金属精錬工場などでは、金属を加工するための薬剤を使用するため、適切な乙種の資格を保有することが必須です。
ほかにも薬剤を扱う科学研究所や、特殊な液剤を使用する印刷工場、染色工場などでも適切な乙種の危険物取扱者の資格を要求されます。
また石油精製工や石油コンビナート、石油プラントなどの危険物を保管している工場も危険物取扱者が働く代表的な職場です。

よくある質問

危険物取扱者の資格の難易度はどのくらい?
A. 危険物取扱者の資格は種類によって難易度が異なりますが、国家試験の中では比較的取得しやすいといわれています。
その理由として出題数が少なく、マーク式選択で回答できることや年に4回の試験日があり、まめに挑戦できる点が挙げられるでしょう。

また甲種では受験資格に縛りがありますが、乙種、丙種はだれでも受験することができます。
さらに乙種では、すでに取得する資格があれば試験科目の一部免除などが適応されるため、2種目からの資格取得もしやすいでしょう。
危険物取扱者の資格を取得するメリットは?求人はある?
A. 同じ業種の職業についていても、危険物取扱者の資格を保有していることで、専門性の高い業務を目指すことが可能です。
企業によって有資格者には特別賞与や手当を支給するところもあり、報酬のアップも期待できるでしょう。

就職や転職においても同じ条件の人材の場合、有資格者のほうが採用されやすいでしょう。
危険物取扱者は、幅広い分野や業界で必要とされている資格で求人数も多い傾向です。
監督者や専門分野へのステップアップなどキャリアの選択肢が広がる有用資格といえます。
  • 危険物取扱者の更新と講習について

    危険物取扱者の更新と講習について

    危険物取扱者の免許は交付されると、10年ごとの更新が義務付けられています。
    また全ての有資格者は、一定期間に指定された保安講習を受けなくてはなりません。
    すでに危険物取扱者として業務に従事している有資格者は、3年以内おきの講習です。

    新規従事者は1年以内に一度講習を受け、その後は3年以内ごとの講習を受講します。
    新たに従事する者で、過去2年以内に免許の交付あるいは講習を受講した人は、起源日から3年以内に講習を受けた後、毎3年以内の講習受講となります。
    危険物取扱業務に携わらなくなった人はこの限りではありません。

  • 危険物取扱者に必要なスキル

    危険物取扱者に必要なスキル

    危険物取扱者は、専門的な危険物の知識と集中力がなくてはなりません。
    身近に存在するガソリンや軽油、灯油など特性と適切な利用方法を理解していることで、事故を防ぐことができます。
    また特殊な薬品液などを使用する工場などでは、配合物や分量により製品にも大きく影響します。

    危険物取扱者は、専門的な知識に裏付けられた慎重な行動が常に要求されます。
    特に有資格者は部署にたくさん配属されることはないため、的確な判断と絶対的な責任感をもって仕事に従事する姿勢が最も求められるスキルでしょう。

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  • この記事の監修・著者プロフィール(株式会社クリエイト Webマーケティング担当)

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