運送業の転職・求人状況|40〜50代での転職や志望動機作成のポイントを解説

運送業の転職・求人状況|40〜50代での転職や志望動機作成のポイントを解説

運送業の転職・求人状況|40〜50代での転職や志望動機作成のポイントを解説

運送業は物または人を輸送する仕事であり、その職種は多岐にわたります。
ミドル世代が活躍する運送業は40〜50代でも採用されやすいとして、第二キャリアに選ばれやすい仕事の1つ。
またEC市場の拡大により、運送業の将来性は明るいといえます。
今回は運送業への転職を検討している方に向けて、転職・求人状況や運送業の職種、40〜50代での転職についてお伝えします。
合わせて運送業に向いている人の特徴や志望動機作成のポイントもご紹介するため、参考にしてください。

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運送業の転職・求人状況

まずは、運送業の転職・求人状況についてみていきます。

【運送業は需要増】
少子高齢化の日本では、運送業に限らずさまざまな業界で人手不足が課題となっています。
なかでも運送業は近年のEC市場の拡大もあり、ドライバーの需要が追いついていない状況にあります。
しかし、ポジティブにみれば需要が高く将来性も安定している業界といえます。
なお、厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年2月分)について」によると、運送・機械運転業の有効求人倍率は1.87倍です。
全職業計の有効求人倍率は1.04倍と全体数値より高く、業種の中では3番目に高い数値となっています。
またドライバーの平均年齢は約半数が40〜54歳のミドル世代であり、若手人材の確保が急がれています。

【離職率が高いって本当?】
運送業に対して「力仕事で過酷」「労働環境が悪い」「人手不足でハードワーク」など、ネガティブなイメージが根付いている方も多いでしょう。
その点で離職率が高いと思われがちですが、実際は他業種と比較しても離職率はそれほど高くありません。
国土交通省資料によると、平成3〜16年の傾向では運送業の離職率は全産業の離職率を下回っています。
また資料内には運送業が「定年による離職の割合が高く、定年まで働き続ける労働者が多い傾向にあることがわかる」と記載があります。
もちろん運送業よりも離職率の低い業界があるのも事実ですが、懸念するほどの離職率ではないといえるでしょう。

運送業の主な職種とは

ひとくちに運送業といっても、その職種はさまざま。
主に「物の流れ」と「人の流れ」の2種類の職種に分けられます。
ここでは、運送業のさまざまな職種をご紹介します。

【ドライバー】
一般的なドライバーは、小型・準中型・中型・大型と乗るトラックの規模によって分類されます。
2.0トン未満の小型トラックであれば普通自動車免許で運転できますが、準中型以上になるとまた別で免許の取得が必要です。
勤務先によって輸送距離や輸送物の内容、業務内容は多岐にわたります。

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【ドライバー助手・配送助手】
ドライバー助手や配送助手は、ドライバーとペアを組む補佐役です。
一緒に集荷に回って荷積みや荷下ろししたり、運転中は助手席に乗ってナビするなど運転手をサポートします。
普通免許しかなくとも、助手であれば準中型以上のトラックに乗って仕事できる点が特徴です。

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【タクシードライバー・ハイヤー運転手】
タクシードライバー・ハイヤー運転手は、乗客を目的地まで運ぶ仕事です。
タクシーは道路で呼び止められる、指定場所まで迎えにいくといったことを通して、お客様を乗せるのが業務内容です。
一方、ハイヤーは営業所で待機して予約を受けてから指定場所へ送迎する点で違いがあります。
ただ運転するだけでなく、接客業である点が一般的なドライバーと異なる点です。

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【運転代行ドライバー】
お酒を飲んだ人とその人の車を自宅まで運ぶ仕事が、運転代行ドライバーです。
お客様を乗せる客車担当とお客様の車を運転する随行車担当でペアになって働きます。
勤務時間は夜間〜明け方となるため、夜型の人や夜間勤務で稼ぎたい人に向いている職種です。

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【送迎ドライバー】
送迎ドライバーは、幼稚園や保育園などのスクールバス、介護・福祉施設への送迎バス、ショッピングモールや観光地のホテル送迎と活躍する業界がさまざまです。
普通自動車免許があれば働ける場合が多く、マイクロバスなどの大型車両になる場合は別途免許の取得が必要です。
不特定多数を輸送するドライバーであるため、責任が大きい仕事といえます。

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【バス運転手・バス乗務員】
バス運転手・バス乗務員は、路線バスなどの「乗合バス」と「貸切バス」、高速道路などで長距離輸送を担当する「長距離バス」の3つに分けられます。
乗合バスは指定エリアを循環し、貸切バスは旅行やツアーなどでさまざまな場所へ行きます。
一方、長距離バスは2人以上の運転手が交代で目的地まで運転します。
同じバス運転手でも、どのバスかによって働き方が大きく異なる点が特徴です。

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【運行管理・オペレーター】
ドライバーの指導・監督、乗務記録や事故記録、ドライバーの疲労・健康管理など、安全に運転するための管理・指示役となるのが運行管理・オペレーターです。
車両を運転する仕事ではありませんが、運送会社の安全を守るために欠かせない役割です。

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【配送・配達ドライバー】
配送・配達ドライバーは長距離で荷物を輸送、または担当エリアで個人・法人宛に荷物を輸送します。
どちらも預かった荷物を指定場所まで届ける仕事であり、運送業の大部分を占める職種です。

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【引越しドライバー】
引越しドライバーはお客様の荷物を引越し先に輸送するだけでなく、梱包や荷物の搬出・搬入と担当業務はさまざまです。
会社によっては、ドライバーと梱包を完全に分けているケースもみられます。
分業制でない場合、重い荷物を運んだり、引越し先によっては長距離運転となるため体力が必要です。

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【軽貨物運送ドライバー】
軽貨物運送ドライバーは、比較的軽量かつ小さい荷物の輸送を担当するドライバーです。
そのため、女性や高齢者でも働きやすい職種です。
運送会社で正社員として働くだけでなく、個人で開業して委託ドライバーになるなど柔軟な働き方ができます。

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【開業運送】
運送業はトラック1台あれば始められる仕事であるため、個人で開業するのも1つの働き方です。
業務委託できる運送業者を求める会社も多いため、働き口が多い点も魅力といえます。
個人で働きたい、副業で運送業をしたいなど柔軟な働き方のニーズに対応できるのが開業です。

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【その他】
そのほかパッカー車やダンプ車、ゴミ収集車、決まった商品・資材・場所への運送など、さまざまな運送業があります。
どのくらいの距離を運転したいか、どんな重量の荷物を輸送したいか、人と関わりたいか・運転に集中したいかなど、さまざまな観点から職種が選べる点が運送業の魅力です。

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運送業の転職に年齢は関係ある?40〜50代での転職

国土交通省資料によると、運送業は約45.2%が40〜54歳であり、29歳以下の若年層は全体10%以下です。
なお、自動車種別に見ると、平均年齢は以下の通りです。

・大型トラック:47.5歳
・中小型トラック:45.4歳
・バス:49.9歳
・タクシー:58.7歳

全職業の平均年齢と比べると、約3〜17歳高い点が運送業の傾向です。
活躍しているのがミドル世代であることからも、40〜50代でも転職できます。
しかし長距離運転がある、重い荷物を運ぶなど体力的負担が大きい仕事もあります。
そのため、年齢が上がってからの運送業への転職は、ご自身の体力や身体の具合と相談して職種を決めることが大切です。

運送業の仕事体験談

運送業の転職体験談|転職して良かったこと

運送業の転職体験談|転職して良かったこと
[40代 男性]

未経験からの転職だったので慣れるまでは大変でしたが、その後は自分のペースで動けて働きやすかったです。
当然ですが運転も上手くなり、早起きの習慣と適度に身体を動かせることで以前よりも健康になったと思います。

運送業の転職体験談|転職して良かったこと

運送業の転職体験談|転職して良かったこと
[40代 男性]

セールスドライバーは、1日に100個以上の荷物を運びます。
最初はなかなか仕事が終わらず、毎日荷物を運ぶだけで自分には向いていないと感じていました。
しかし働く中で、いかに効率的に運ぶか、いかにお客様に気持ちよく接するかを意識して改善し続けました。
その結果、仕事が早くなるだけでなく、お客さんとの信頼関係も築けるようになり、やりがいを持って働けるようになりました。

運送業の転職体験談|転職して大変だったこと

運送業の転職体験談|転職して大変だったこと
[30代 男性]

未経験からトレーラー運転手へ転職しました。
大型免許は取得できたものの、いざ仕事で運転するとなるとわからないことだらけで毎日がパニックでした。
また毎日5時起きと朝が早いですが、6時には業務が終了するので健康的な生活が送れています。
慣れるまでは大変ですが、運転自体は好きなので毎日楽しいです。

よくある質問

40代未経験でも運送業に転職できますか?
40代未経験でも、運送業への転職は十分に可能です。
40代未経験ですと業種も限られてきますが、運送業は採用されやすい業種の1つ。
ただし、体力・精神力が必要な仕事であるため、軽い気持ちで転職を決めるのは要注意です。
ひとくちに運送業と言ってもさまざまな職種・働き方があるため、中長期的にみて続けられそうな職種を選んでみてください。
運送業の給料はどれくらいですか?
令和3年賃金構造基本統計調査によると、運送業におけるトラック運転手の平均年収は463.2万円です。
平均年収を単純計算すると、月収は38.6万円となります。
運送業は、会社の規模や乗る車両規模によっても異なる点が特徴です。
大手運送会社や大型トラックのドライバーであるほど、給料水準も高くなる傾向にあります。
  • 運送業に向いている人

    ・体力に自信がある
    ・運転が好き
    ・自分のペースで仕事したい
    ・1人で仕事したい
    ・集中力がある

    荷物を輸送するため、安全に人を運ぶためには体力と集中力が必要です。
    そのため体力や集中力に自信がある方は、運送業に向いています。
    また運転が好きな方であれば、楽しく仕事ができるでしょう。
    そして運送業はペース配分しながら1人で仕事にあたることが多いため、自分のペースで仕事したい方や1人で仕事したい方にも向いています。

  • 運送業へ転職したい!志望動機作成のポイントと例文

    最後に、運送業への転職を検討している方に向けて、志望動機作成のポイントや志望動機の例文をお伝えします。
    需要が高い仕事だからと、選考で手を抜いてはいけません。
    運送業で働きたい熱意を志望動機でアピールしてみてください。

    【運送業の志望動機作成のポイント】
    運送業の志望動機作成のポイントは、以下内容を入れ込むことです。


    ・運送業を選んだ理由
    ・運送業に活かせる経験やスキル、強み
    ・志望先企業を選んだ理由

    未経験から運送業を志望する場合、運送業を選んだ理由は重要なポイントです。
    数ある職業の中でなぜ運送業なのか、加えて運送業に活かせる前職での経験や自身の強みをアピールしましょう。
    未経験でも、運送業への適性があれば十分に採用されます。
    一方、経験者はどのような業務をしてきたかを伝え、即戦力になれる点をアピールしてみてください。
    合わせて、多くの運送会社の中で志望先を選んだ理由が明確に述べられていると、志望度の高さや熱意が伝わる志望動機が作成できます。

    【運送業の志望動機例文】
    ここでは、配送ドライバーを想定して未経験者・経験者の志望動機例文をご紹介します。
    例文を参考に、オリジナルの志望動機を作成してみてください。

    ▼志望動機例文:未経験者
    前職では5年間、飲食店で接客業をしてまいりました。
    趣味である運転とこれまで培ってきた接客業の経験を活かしたいと思い、配送ドライバーを志望いたしました。
    前職ではたくさんの常連さんと信頼関係を構築してきましたが、配送ドライバーも同じようにお客様との信頼関係が大切だと心得ています。
    そのため、御社の理念でもある「お客様との信頼関係を第一に」という点に大変共感しております。
    運転を楽しみながら、そしてお客様が気持ちよく荷物を受け取れるような配送ができるように努めてまいります。

    ▼志望動機例文:経験者
    これまで8年間、大型トラックのドライバーとして貨物輸送を担当してきました。
    よりお客様に近い立場で運送に関わりたいと思い、この度配送ドライバーへの転職を決めました。
    長距離ドライバーだったため体力には自信があります。
    また御社の担当エリアは昔から馴染みのある土地であるため、スムーズな配送に貢献できるかと思います。
    地域密着型の配送会社である御社で、地域住民との信頼関係を構築しながら安心して荷物を任せてもらえるドライバーになれるよう精進していきます。

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