ケース別転職ノウハウ

40代女性の転職は難しい?有利な資格や活かし方などを紹介!

40代の女性が転職する時、行きたい業界や会社に自分のキャリアやスキル、資格など何をPRすれば採用してもらえる可能性が高くなるのでしょうか。特に長年一つの会社で働いてきた人は、頭を悩ませることもあるのではないでしょうか。そこで、今回は転職を有利にするスキルが身に付く5つの資格をご紹介します。

1.40代女性の転職で、あると有利な資格①:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

ワードやエクセルの技能を証明する日本で唯一の国際資格です。普段からオフィスソフトを触る機会の多い事務職との相性は抜群です。改めて勉強するのはもちろん、普段の業務でソフトの操作に慣れていれば、自分が思っている以上に高得点を取る可能性もあります。自分のオフィス技能がどのくらいか知る意味でも、事務職の方はぜひ受験してほしい資格です。

1-1資格概要

MOSとは、Word(ワード)やExcel(エクセル)、Outlook(アウトルック)といったマイクロソフト社のオフィス製品の利用スキルを証明する資格のことです。たとえば、「Excelは業務レベルで使えます」、「Wordで普通の文書程度ならOKです」と言われた場合、実際にどの程度のスキルを持っているのか判断がつかないと思います。

しかし、MOSを取得していれば、オフィス製品の利用スキルを客観的に証明することができます。しかも、ソフトやバージョンごとに取得できるため、より実務に沿った判断が可能ということになります。

1-2転職にどう有利か

オフィスは、ほとんどの会社で必須スキルであるため、転職時にパソコンスキルをアピールするには最適の資格といえるでしょう。また、様々な機能やテクニックを使いこなすことができる証明になるため、入社後もパソコンを使った作業に関しては即戦力として働けるほか、業務効率化などで貢献することもできます。

資格取得のための対策学習は、オフィス製品をパソコン上で操作することが多いため、実務経験を積むトレーニングにもなります。さらに、海外でも同様の形式で資格試験が行われるため、世界で通用する資格であるともいえます。

 

 

1-3難易度

MOSには、WordとExcelに関しては、スペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)の2つのレベルがあります。一方、PowerPoint(パワーポイント)とAccess(アクセス)、Outlookにはスペシャリストしかありません。

したがって、選択するレベルやソフトによって難易度も異なります。Word、Excel、Outlookのスペシャリストに関しては、比較的難易度は低めです。AccessとPowerPointのスペシャリストに関しても、それほどハードルは高くないのですが、普段からソフトを触っていない人は根気強く勉強する必要があります。

エキスパートはマニアックな内容で難易度も高いのですが、特にExcelは高難易度という位置づけです。

2.40代女性の転職にあると有利な資格②:簿記検定

幅広い世代に人気のある簿記検定は、女性からの支持も高い資格の一つです。特に会計や経理も担当する事務職の求人には、「簿記3級以上」などの応募条件が付くこともあり、事務職への転職を狙う人は要チェックの資格です。

2-1資格概要

簿記とは企業における経営活動の結果を記録、整理することで、経営の実績と財務状況を明らかにすることができます。

簿記検定は、簿記の基礎知識や計算能力などを検定する試験となります。簿記検定はいくつかの団体が開催していますが、最もブランド力があるのが、いわゆる「日商簿記」と呼ばれる「日本商工会議所 簿記検定試験」で、4級から1級まであります。

他にも社会人向けの簿記として、「全経簿記」、「日ビ簿記」もありますが、転職活動において有利なのは、やはり「日商簿記」といえるでしょう。

2-2転職にどう有利か

日商簿記の2級以上の資格は、どんな企業においても評価が高く、転職活動時のアピールポイントになります。たとえば、履歴書の資格欄に日商簿記2級と書かれていれば、書類選考でも有利になります。また、募集要項の中に、「日商簿記3級以上必要」といった条件をつける企業もあるため、応募する企業の選択肢を広げることもできます。

さらに、簿記は一生モノの資格でもあるため、出産や育児といったブランクがあっても、再就職時に非常に有利になります。頑張って1級を取得できれば、経理や会計のプロとして年収を大きく上げることも可能になるでしょう。

2-3難易度

日商簿記の資格は、4級は初心者レベルのため、3級より上が転職に役立つといえるでしょう。3級はビジネスに必須の基礎知識レベル、2級は経理や財務担当者や経営管理が任せられるレベルで一般企業から最も重宝される資格です。ちなみに1級は、税理士や公認会計士といった国家資格も狙えるレベルです。

日商簿記3級の合格率は約40%で、勉強時間は平均60~100時間といわれています。2級になると合格率が30%程度になり、勉強時間は平均150~200時間は必要です。1級になると合格率は10%まで下がり、勉強時間も平均500~600時間は必要なため、非常にハードルが高いといえます。

3.40代女性の転職にあると有利な資格③:情報処理検定

コンピューターやプログラムのスキルを活かした仕事がしたい人が受けるという情報処理検定。やや専門的というイメージがありますが、どのような資格なのでしょうか。

3-1資格概要

情報処理検定とは、全国商業高等学校協会が主催するコンピューターの試験です。コンピューターを有効活用するための情報活用能力と、プログラミングの基礎知識を習得することができます。

情報処理検定には、初歩的な内容の情報処理検定3級と、1、2級にはビジネス情報部門、プログラミング部門の検定があります。ビジネス情報部門では、情報活用能力の育成を目的に、コンピューターやネットワークの知識、情報処理、ビジネス知識などの習得と、表計算やデータベースのソフトウェアの活用方法などについて習得します。

一方、プログラミング部門では、コンピューターを合理的に利用できる論理的思考と、アルゴリズムを利用したプログラミングの知識やスキルを習得する資格となっています。

3-2転職にどう有利か

情報処理検定の資格をもっていれば、コンピューターや情報処理に関する基本的な知識と、表計算、データベースソフトも使用することができるため、一般企業における事務作業等でも、そのスキルを活かすことはできます。

しかし、情報処理検定は、国家資格であるITパスポート試験や、基本情報技術者試験などの高度な資格を取得するためのステップとして受験する人が多いため、IT業界だけでなく一般の企業であっても、実はそれほど優遇されることはありません。

したがって、働きながら高度なIT資格を取得しスキルUPを目指したいという人にとっては、登竜門の資格といえるでしょう。

3-3難易度

情報処理検定の合格率は3級で60~70%、2級で50%、1級は20%程度となっています。基礎的な内容ではありますが、難易度はそれなりに高いため、一定の勉強時間が必要となります。

暗記メインの勉強ですので、試験の準備にそれなりの時間が必要となっています。

4.40代女性の転職にあると有利な資格④:秘書技能検定

秘書技能検定は特に女性に人気がある資格です。また試験内容はビジネスマナーなど一般的な常識も学べるため、事務職や営業でも取得する価値があります。

4-1資格概要

秘書技能検定試験とは、文部科学省認定の財団法人実務技能検定協会が実施するビジネスに必要な知識やスキル、 社会人としての一般常識やマナー、接遇などについての資格試験のことです。

通称、秘書検や秘書検定ともいわれています。秘書というと女性のイメージが強いのですが、男性でも受験することができます。また近年は、秘書を目指さない人が受けるというケースも増えています。

試験では、コミュニケーションの方法、来客や電話対応、敬語やビジネス文書の使い方、慶弔時の対応といったように、社会人に必要とされる一般教養が広く扱われます。もちろん、試験をクリアするためには、秘書の業務についても一通り学んでおく必要があります。

4-2転職にどう有利か

秘書技能検定に合格できれば、そのスキルを秘書以外にも一般事務や接客、営業といった様々な職種で活かすことができます。そのため、秘書や事務職などへの転職の際、面接などでアピールする材料にもなります。その時、具体的な事柄も併せてPRするとより効果が上がるでしょう。

4-3難易度

秘書技能検定の試験には3級、2級、準1級、1級があります。難易度は比較的低めで、少し勉強すれば合格できる方も多いようです。合格率は平均で3級が55%、2級が45%、準1級が30%、1級が20%程度です。多くの人が受験するといわれる2級に関しては、社会人経験が数年ある人であれば、少しの勉強で十分合格できる可能性があります。

5.40代女性にあると有利な資格⑤:簿記実務検定

簿記の検定には、簿記実務検定というものもあります。前述した簿記検定との違いについても紹介します。

5-1資格概要

簿記実務検定とは、前述した簿記検定と同様、企業における経営活動の記録や管理、その意味の把握や分析する能力を認定する試験のことです。ただし、日商簿記検定とは試験の傾向が異なり、解答用紙が仕訳帳や総勘定元帳のような実務で使われる様式になっているのが特徴です。

簿記3級、簿記2級、簿記1級(原価計算)、簿記1級(会計)の4つの種類があり、簿記1級は原価計算と会計の両方に合格できれば、全商簿記の1級の資格が取得できます。ただし、原価計算か会計どちらかに合格してから4回以内に、もう一つを合格する必要があるため注意が必要です。

5-3転職にどう有利か

簿記実務検定の資格は、企業の出納業務、収支、決算、予算等に関する業務で活用できます。そのため、事務職や経理部門であれば、2級以上を取得しておければ転職も有利になります。また、どちらか一方の1級を取得できていれば、働きながらもう一つの1級も取得してステップアップできるというのもメリットです。忙しい方でも、この方法であれば全商簿記1級の資格にチャレンジすることもできるのではないでしょうか。

5-2難易度

簿記実務検定の合格率は、簿記3級で60%、簿記2級で56%、簿記1級(原価計算)で52%、簿記1級(会計)で37%程度です。同じ級で比較した場合、日商簿記検定よりも難易度は低いです。そのため、簿記検定の中でも、比較的取得しやすい資格といわれています。

6.さらにステップアップするには

40代の女性が、転職を有利にするために資格をもつ重要性が理解できたかと思います。さらに、ステップアップしたい人には、衛生管理者、中小企業診断士、社会保険労務士といった国家資格を取得するのもおすすめです。

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