更新日:2024年11月27日

自動車整備士とは? 仕事内容や必要な資格など

自動車に関する職業を調べる中で、自動車整備士とはどのような仕事か気になったという方もいるのではないでしょうか。自動車整備士は国家資格が必要な職種で、自動車の点検や修理など資格取得者だけが行える業務に携わります。

この記事では、自動車整備士の仕事内容や必要な資格、キャリアパスについて詳しく解説します。自動車整備士の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

自動車整備士の基本的な役割

まずは、自動車整備士の基本的な仕事内容や、社会的な役割についてみていきましょう。

自動車整備士とは

自動車整備士は、自動車を安全に運転するために必要な点検やメンテナンス、故障や破損時の修理などを行う職業です。自動車整備士の国家資格を取得すると、エンジンやブレーキの分解整備といった高度な技術が必要な業務に取り組めます。

社会的役割と責任

自動車整備士に求められる社会的な役割は、修理やメンテナンスを通じて自動車を長期間使用できるようにしたり、故障による事故を予防したりすることです。また、法的に定められた排出ガス規制への対応を行うことで、環境への負荷を抑えることにも貢献しています。自動車を運転する人の安全や地球環境の保護などが、自動車整備士が担うべき責任です。

自動車整備士の仕事内容

自動車整備士の仕事には、日常的に行う業務と特殊な業務があります。ここでは、自動車整備士が行う仕事内容について解説します。

日常の業務内容

自動車整備士の主な業務は、作業指示書に従って自動車の点検や修理などを行うことです。日常的に行う業務には、ハンドルやブレーキの操作性、部品の消耗具合などをチェックする点検整備があります。また、国の指定を受けた整備工場では、エンジンやブレーキなど重要なパーツを分解して行う特定整備が実施されます。

これらのほか、点検や修理の内容について依頼者に説明をしたり、整備に必要な部品の発注業務を担当したりすることも日常的な業務です。

特殊業務

エンジントラブルや事故による故障などが発生した場合は、緊急整備と呼ばれる仕事を行います。主な業務は、破損状況の確認と修理です。例えば、バッテリーや電子制御装置といった電気系統の修理、板金や塗装による車体の修復などを行います。

自動車整備士に必要な資格

自動車整備士の国家資格には、いくつかの種類があります。ここでは、自動車整備士として働くために必要な資格について、種類や取得の流れを紹介します。

資格の種類と取得方法

自動車整備士の資格は3級、2級、1級という3つのレベルに分かれています。また、3級と2級には「ガソリン自動車整備士」や「ジーゼル自動車整備士」、「自動車シャシ整備士」などの種類があります。1級の資格のみ分け方が異なり、小型自動車整備士、大型自動車整備士、二輪自動車整備士の3種類です。

レベルの高い資格を取得すると、より専門性の高い業務を担当できるようになります。3級は比較的簡単なメンテナンスやタイヤ交換、オイル交換などを担当することが一般的です。2級以降から、エンジンや足回りなど重要なパーツの分解整備などに取り組めます。

自動車整備士の資格を取得するには、受験に必要な条件を満たした上で、学科試験と実技試験に合格する必要があります。ただし、所定の学校で学べば実技試験が免除され、学科試験のみで資格を取得することも可能です。

自動車整備士養成課程のある専門学校に通うと、2年間で2級の受験資格が得られます。専門学校に通わない場合、まずは3級の受験資格を得るために、所定の自動車整備工場での1年以上の実務経験が必要です。3級の試験に合格し、さらに3年以上の実務経験を積むと2級の受験資格が得られます。

資格取得の流れ

自動車整備士の資格を取得する際は、まず国土交通省または自動車整備振興会に資格取得の申請を行いましょう。手続きに必要なものは受験申請書や受験手数料、証明写真などです。また、受験資格を証明できる書類の提出も求められます。

申請が完了したら、決められた日程で学科試験と実技試験を受験しましょう。受験結果は、後日の結果発表日に確認できます。試験に合格していた場合は、自動車整備振興会で手続きを行ってください。合格証明書の発行後、自動車整備振興会に受け取りに行けば、自動車整備士の資格取得は完了です。

自動車整備士のキャリアパスと勤務先

自動車整備士を取得した後には、整備士として働くだけでなく、より責任のあるポジションや別の職種へのキャリアアップも目指せます。自動車整備士のキャリアパスと主な勤務先は次の通りです。

キャリアパス

自動車整備士のキャリアパスとして、自動車整備主任者や自動車検査員などが挙げられます。自動車整備主任者とは、整備工場で行う分解整備が基準を満たしているかをチェックする職種です。自動車検査員は、車検などを行う際の最終検査を担当します。自動車検査員になるためには、自動車整備主任者として1年以上の実務経験と研修の受講が必要です。これらのポジションに就くことで、待遇の向上が期待できます。

また、整備工場の責任者としてマネジメントなどを行うことも、自動車整備士のキャリアパスの1つです。整備計画の作成や、自動車整備士の人材育成などを、管理職としての業務を担当します。

主な勤務先

自動車整備士の主な勤務先は、自動車整備工場やカーディーラー、自動車メーカーなどです。また、自社で整備工場を持っているバス会社やタクシー会社なども、自動車整備士の勤務先に含まれます。

まとめ – 自動車整備士の将来展望と魅力

自動車整備士は、高い技術が必要な自動車の点検や修理を担当する職業です。国家資格を取得することで、自動車の重要なパーツを整備できるようになります。自動車に関する技術と知識を活かして社会に貢献できることや、キャリアアップのチャンスを得やすいことなどが自動車整備士の魅力です。自動車整備士として活躍したい方は、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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参考:経験と知識を活かせる!自動車整備士におすすめの転職先を紹介します|転職ならレイズキャリア

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