更新日:2025年01月27日

ライドシェアとは? 普通免許で運転手になれる?

タクシーの供給不足が問題となっているなかで、注目を集める「ライドシェア」。新たな交通手段として注目を集めているものの、実際にはどのようなものなのでしょうか。
この記事ではライドシェアについて、仕組みや定義、タクシーとの違い、ライドシェアの運転手になるための条件や手順を解説します。

ライドシェアとは?その基本的な仕組みと種類

まずはライドシェアについて、定義や日本での普及状況、タクシーとの違いについて解説します。

ライドシェアの定義と日本での普及状況

ライドシェアとは、個人が所有する自家用車を使用して、一般のドライバーが運転を行う相乗りサービスです。アメリカやヨーロッパなどの地域では日常的に多くの人が利用しているサービスですが、日本では2024年に解禁されたばかりです。

日本では現状一部の地域のみで限定的に運用されており、個人ではなく、タクシー会社の管理のもとで進められています。

タクシーとライドシェアの違い

タクシーとライドシェアは似たシステムのように思えるもしれませんが、実際には明確な違いがあります。たとえばタクシーは業務用車両での勤務になりますが、ライドシェアは自家用車を使用します。

また、タクシー運転手は普通自動車第二種免許の取得が必要ですが、ライドシェアの場合は普通自動車第一種免許を取得し、一定の条件を満たしていれば運転手になることが可能です。

ライドシェアは主に短距離での移動に用いられ、即時性や利便性が高い点が大きな特徴といえます。対してタクシーは営業地域や営業時間に制限がないため、場所や時間を問わず利用できるのが特徴です。

ライドシェア運転手になるための免許条件

ライドシェア運転手になるためには、普通自動車第一種免許を保有していることに加えて、いくつかの条件を満たす必要があります。ここでは第一種免許でも運転可能な理由や必要な条件、第二種免許が不要である背景について解説します。

普通免許(第一種免許)でも運転可能な理由と必要な条件

2024年に日本でライドシェアが解禁されるまでは、有償で人を送迎するためには第二種運転免許の取得が必須でした。しかし、タクシーの供給不足を解消するために制度が変更され、第一種免許を保有する一般のドライバーも、免許取得から1年以上経過していればライドシェアの運転手として認められるようになりました。

しかし、実際には運転に慣れていない人やペーパードライバーが運転手になるのは安全面において不安が残ります。そのため、業務を管理するタクシー会社が「免許取得後3年以上の経験がある」「過去2年以内に事故を起こしていない」「免許停止などの処分を受けていない」などの条件を設けている場合があります。

第二種免許が不要なエリアとその背景

第二種免許は、商用目的で乗客を目的地まで有償で送迎する際に必要な免許です。しかし、ライドシェアでは第二種免許は不要とされています。

第二種免許が不要な理由は、タクシーが供給不足となっている地域で十分な移動手段を供給できるよう、ライドシェアに関する規制緩和が進められているという背景があります。

日本版ライドシェアでは、国土交通省から営業を許可されたタクシー会社が運行管理を行っており、2024年4月現在、以下のエリアで限定的に実施されています。今後は、都市部や観光地などを中心に、実施エリアが拡大していく見込みです。

ライドシェアサービスが実施されているエリア(2024年四月現在)

  • 東京都(23区、武蔵野市、三鷹市)
  • 神奈川県の一部地域(横浜市、川崎市、横須賀市など)
  • 愛知県の一部地域(名古屋市、瀬戸市、日進市など)
  • 京都府の一部地域(京都市、宇治市、長岡京市など)

ライドシェア運転手になるための手順

ここではライドシェア運転手になるための流れや研修内容、求められるスキルについて解説します。

雇用までの流れ

ライドシェア運転手になるためには、国土交通省からライドシェア事業者として認定されているタクシー会社にエントリーすることが必要です。

一般的にはエントリー後にまずは、説明会に参加します。さらに所有車両の確認や面接、健康診断などが行われ、内定を受けた場合に入社となります。

研修内容と運転手に子求められるスキル

採用後は、ライドシェア運転手として必要な知識を身につけるための研修や、教育担当者が同乗して実践的な指導を受ける添乗指導などが行われるのが一般的です。

ライドシェア運転手として求められるスキルは、第一に安全運転に関するスキルです。交通ルールを遵守し、適切な運転で走行が可能であることが何よりも重要です。また、車の日常点検や、メンテナンスが必要かどうかを判断できたりする程度の、自動車に対する知識があることは重要といえるでしょう。

まとめ – ライドシェアを安全に始めるためのポイント

ライドシェアは、タクシーの供給不足の解消に有効な新しい交通手段として注目されています。ライドシェアを始めるためには、国土交通省からライドシェア事業者として認定されたタクシー会社のもとでしっかりと研修を受け、安全運転に留意することが重要といえるでしょう。

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