面接で最近のニュースについて聞かれる理由や答え方など

就職試験の採用面接で、最近のニュースについて質問されることがあります。ニュースに関する質問に適切に答えるためには、日頃から情報収集をしたり、自分の意見をまとめたりしておくなどの準備が大切です。
この記事では、採用面接で最近のニュースについて聞かれる理由や答え方の例、答えるときに注意するべきポイントについて解説します。就職活動に取り組んでいる方はぜひ参考にしてください。
採用面接で最近のニュースについて聞かれる理由
採用面接では、社会情勢についての理解度の確認や、求職者の人物像を知るためなど、いくつかの理由から最近のニュースについて質問されます。主な理由は次の3つです。
社会情勢についての理解度を確認するため
最近のニュースについての質問することで、求職者が社会情勢をどの程度把握しているかが確認できます。例えば、面接を受ける企業の業界で起きた出来事や最近のトレンドなどを知っているかどうかは、求職者を評価する重要なポイントです。また、社会人として知っておくべきニュースを知っているかどうかも、面接時に見られます。
自分の意見を伝える力を確かめるため
自分の意見を伝える力を確かめることも、採用面接で最近のニュースについて聞かれる理由の1つです。採用面接では、ニュースを知っているだけでなく、それに対してどのような意見を持っているかも評価の対象となる場合があります。限られた時間で意見をまとめ、わかりやすく伝えられる力があるか見極めることが、ニュースについて質問される理由です。
求職者の人物像や価値観を知るため
話題にするニュースの内容や、ニュースに対する意見には、求職者の人物像や価値観が表れます。例えば、「社会的な問題を自分ごととして捉えられる」や、「様々な人の立場をふまえて意見を述べられる」など、求職者がどのような人物かの確認が可能です。また、求職者の人物像や価値観が、企業の理念や文化とマッチしているかも確認されます。
面接で最近のニュースについて聞かれた時の答え方
最近のニュースについて面接で質問された時には、次のような順番で答えると内容が伝わりやすくなります。
どのようなニュースが気になったかを簡潔に説明する
まずは、どのようなニュースが気になったかを簡潔に説明しましょう。いつ起きた出来事か、何についてのニュースかなどを手短に紹介します。
そのニュースが気になった理由やきっかけを述べる
次に、なぜそのニュースが気になったかを説明します。理由やきっかけを述べることで、普段どのような情報に目を向けているか、どんな事を重視しているかなどのアピールが可能です。
ニュースに対する自分の意見を述べる
最後に、ニュースに対する自分の意見を述べます。例えば、社会的な課題に対して考えた解決策や、今後予想される展開などを述べると、自分の人物像や価値観が伝わりやすくなります。
良い返答の例
これらの答え方のポイントを踏まえた良い返答の例は次の通りです。
「私が最近気になったニュースは、出版業界のA社が企画から誌面デザイン、原稿作成といった一連の工程をAIで行う新たなビジネスモデルを発表したことです。書店の件数や売上が減少する中で、新たなコンテンツ制作の可能性について調べていたところ、このニュースが気になりました。まだ規模は大きくはないものの、これまでにない手法で書籍を制作できるようになれば、業界全体としてのコスト削減や利益率の向上が見込めると考えています。」
「私が気になったニュースは、日本と海外の企業が共同で次世代型のバッテリーを開発したというニュースです。私は学生時代に効率的に充電できるバッテリーに関する研究を行っており、最新の技術トレンドについて調べる中でこのニュースを知りました。従来よりも短時間で充電が完了する新技術が実用化されれば、電気自動車の利便性が大きく向上されると期待しています。」
面接で最近のニュースについて答える時の注意点
最近のニュースについての質問では、情報源や話題の選び方などに注意が必要です。ここでは、面接で最近のニュースについて答える時に注意すべきポイントを3つ解説します。
一次情報をもとに答える
一次情報とは、企業や官公庁のWebサイト、新聞などで直接確認した情報のことです。採用面接でニュースについて話す際は、一次情報をもとに回答することが推奨されます。うろ覚えの知識や人づてに聞いた情報をもとに答えてしまうと、事実に反することを述べて信頼を損なうリスクがあります。必ず、一次情報を確認しましょう。
政治や宗教、芸能に関する話題はできるだけ避ける
採用面接では、政治や宗教、芸能に関するニュースにはできる限り触れない方が無難です。支持政党や宗教の話題は本来自由であるべき事項とされていて、企業側が面接で評価することができません。また、芸能に関する話題も仕事と直接関係ない場合が多いため、これら以外のニュースを選んだ方がよいでしょう。
求職先と関連性のあるニュースを選ぶ
面接を受ける企業と関連性のあるニュースを選ぶと、仕事への興味や熱意をアピールしやすくなります。例えば、自動車業界への転職では自動車に関するニュースなど、求職先と関連性のある話題を選ぶことがおすすめです。
まとめ – 最近のニュースを調べて面接に備えよう
採用面接で最近のニュースについて質問された場合、社会への関心や自分の意見を伝える力などをアピールするチャンスです。特に、面接を受ける企業の業界のニュースを調べておくと、仕事と関連性の高い話題に触れやすくなります。一次情報をもとに最近のニュースを調べた上で、自分の意見を分かりやすく伝える練習をしておきましょう。