更新日:2024年12月24日

週休2日制と完全週休2日制の違いは?

1980年代後半から90年代にかけて始まった週休2日制。金融機関や国家公務員からはじまったこの制度は、30年程度をかけて徐々に日本に浸透していきました。現在では企業全体の8割以上で導入されているこの制度ですが、週休2日制と完全週休2日制の違いについてご存知でしょうか。この記事では、週休2日制と完全週休2日制のそれぞれの定義やメリット・.デメリット、転職時に確認すべきポイントなどを解説します。

週休2日制とは?

まずは週休2日制の定義と、企業における導入状況について解説します。

週休2日制の定義

週休2日制とは、1週間に2日の休みがある週が1か月に1回以上、年間を通して設定されていることを指します。2日の休みがある週以外の週は、1日以上の休みが設定され、必ずしも毎週2日の休日があるというわけではありません。

週の中でどの曜日が休日になるかは企業によって異なり、例えば「週休2日制(日曜、第1・3土曜)」であれば、毎週日曜日と、第1土曜日、第3土曜日が休日になります。

企業における週休2日制の導入状況と実態

厚生労働省「令和5年就労条件総合調査概況」によると、週休2日制を導入している企業は全体の32.1%となっています。

週休2日制を導入している企業を規模別にみると

  • 1,000 人以上…19.0%
  • 300~999 人…23.6%
  • 100~299 人…33.9%
  • 30~99 人…32.8%

となっており、従業員数が300人未満の企業で、週休2日制の導入が多い傾向にあります。

出典:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査概況」

完全週休2日制とは?

これまでは週休2日制について説明してきましたが、完全週休2日制とはどう異なるのでしょうか。ここからは、完全週休2日制の定義について、 週休2日制との違いも交えて解説します。

完全週休2日制の定義

完全週休2日制とは、毎週必ず2日の休日があることを指します。例えば「完全週休2日制(土・日)」であれば、毎週必ず土曜日と日曜日が休日になります。

ただし、どの曜日が休日になるかは企業によって異なりますので、土曜日と日曜日が必ず休日になるわけではありません。たとえば定休日に合わせて土日以外の曜日が休日となる場合や、シフトによって休日となる曜日が固定されない場合など、さまざまなケースが考えられます。

週休2日制と完全週休2日制の違い

完全週休2日制は毎週必ず2日の休日がありますが、週休2日制は2日の休日がある週は月に1回以上となります。毎週必ず2日の休日があるとは限らない点が大きな違いです。祝日や年末年始休暇を企業がどう扱うかによっても違いはありますが、一般的に週休2日制よりも完全週休2日制のほうが年間休日数は多いといえるでしょう。

企業における完全週休2日制の導入状況と実態

完全週休2日制を導入している企業は企業全体の53.3%となっています。

完全週休2日制を導入している企業を規模別に見ると

  • 1,000人以上…68.1%
  • 300~999人…60.0%
  • 100~299人…52.2%
  • 30~ 99人…52.5%

となっています。どの規模の企業でも半数以上の割合で完全週休二日制を導入していますが、人数の多い企業においてより多く導入されている傾向にあります。

出典:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査概況」

それぞれの環境で働くメリット・デメリット

週休2日制と完全週休2日制のそれぞれで、働く側のメリットとデメリットを紹介します。

週休2日制のメリットとデメリット

週休2日制は、1日の労働時間を短縮することが可能です。労働基準法において労働時間は原則1日8時間・週40時間以内とされているため、週6日働く週であれば、たとえば「7時間勤務を4日、6時間勤務を2日」のように調整できます。また、週40時間を超えた分は残業扱いになるため、週6日間、毎日8時間勤務する場合はその分収入が高くなるでしょう。

ただし、プライベートの時間を確保しにくく、仕事に対するモチベーションが低下する恐れがある点はデメリットといえるでしょう。

完全週休2日制のメリットとデメリット

完全週休2日制は毎週必ず2日の休日があるため、安定して休める点がメリットといえるでしょう。体を休めたり、好きなことをしてリフレッシュしたりと、仕事とプライベートのメリハリがつき、ワークライフバランスも実現しやすいでしょう。

ただし、週休2日制の場合と比べると働く日数が少ないため、処理できる業務量に限りがある点はデメリットといえます。繁忙期は残業や休日出勤が増える恐れがあるでしょう。

転職時に確認すべきポイント

休日制度において、転職時に確認すべきポイントについて解説します。

休日制度の確認方法と重要なポイント

週休2日制と完全週休2日制では休日の設定方法が異なるため、求人情報の休日欄をしっかりと確認しましょう。

とくに気をつけるべきポイントは、「休日の曜日が固定されているかどうか」です。土日休みが基本なのか、平日休みなのか、シフトによって異なるのかなど、企業ごとの休日の曜日の設定は必ず確認しておきましょう。

年間休日や労働時間の比較と注意点

たとえば同じ「完全週休2日制」であっても、祝日や年末年始などが休日扱いになるかどうかで年間休日数は異なります。休日制度については、年間休日がどのように定められているのかを十分に確認することが大切です。

また、労働基準法において労働時間は原則1日8時間・週40時間以内と定められているため、休日制度だけでなく「1日の勤務時間は何時間か」「週何日勤務するのか」について十分に確認しておきましょう。

まとめ – 週休2日制と完全週休2日制の違いに注意しましょう

週休2日制は2日の休日がある週が月に1回以上、完全週休2日制は毎週必ず2日の休日があるという制度です。企業によって年間休日数や各週の勤務日数、勤務時間などに違いがあるため、転職の際は休日制度や実際の労働時間などを十分に確認し、正しく理解しておくようにしましょう。

完全週休二日制の転職・求人情報-クリエイト転職
土日祝休みの転職・求人情報-クリエイト転職

参考:スキマバイトから正社員へ!キャリアアドバイザーと共に叶えたキャリアチェンジ物語 Vol.1

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