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step5面接終了。その後に…

vol. 5 選考辞退をうまく伝える


就職先・転職先からの内定、採用の連絡は本当にうれしいものです。ただ、そんな吉報が“うれしい悩み”となるケースもあります。入社を決めるということは、同時にアプローチしていた他の会社に選考辞退の連絡をしなくてはならないからです。
就職先を1社に絞っている方はまれだと思います。一般的には複数企業にアプローチをかけ、内定(採用通知)が出た段階でその会社への入社を決めるか、さらに就職活動を続けるかを選ぶことになります。つまり、いずれにしても内定辞退か選考辞退の連絡をする必要があるということです。

選考辞退の基本:3つのポイント

あなたの辞退はあなただけの問題ではありません。採用側は“あなたの次の人”にあらためて内定を出すか、再度選考をやり直さなくてはならないため、結論を保留しておいて「やっぱり辞めます」では、企業にも次の人にも迷惑がかかります。ですので、辞退する意思が固まった段階で 『なるべく早く伝える』 ようにしましょう。辞退することを当然の権利と思わず、誠意を持って丁重に理由を伝えることも大切です。

また、誠意や感謝はメールやチャット、ましてやSNSなどでは伝わりません。辞退の意思を直接伝えたくない気持ちはわかりますが、 『大切なことは対面か電話』 が社会の基本ではないでしょうか。
電話をかけたときに人事担当者が不在にしていることもあります。そうした場合には席に戻る時間を確認した上で、あらためてこちらから電話をかけるようにしてください。言うまでもありませんが、電話口の人に言付けるのはNGです。

それでは具体的にどうやって辞退の意志を伝えればよいのでしょうか。ここでは変に考えすぎず 『正直に、簡潔に』 伝えることを意識してください。
「他社から内定をいただき、御社とも最後まで迷ったのですが、今回は辞退させていただきます。申し訳ありません」というぐらいでいいでしょう。
何に対して「申し訳ない」のか?と思う方もいるかもしれませんが、「連絡を待たせたこと」や「入社を期待させたこと」に対するマナーです。人事担当者も採用には慣れていますし、あなたが複数の会社の面接を受けていることも理解していますので、その点について深く考えることはないと思います。

世間は思っているよりもずっと狭い

面接を受け進めていくうちに、会社の社風や理念、面接官(社員)の人柄などに違和感をおぼえることもあります。無理して入社するよりも、勇気を出して選考を辞退することが賢明な場合もあるでしょう。

また、社会は思ったよりも狭いものです。辞退した会社といつどのような形で再会するかわかりません。同業種に絞って就職活動をしていればなおさらです。そのとき「辞退の仕方がマズかったかな……」と振り返るのと、「あのときは大変お世話になりました!」と胸を張って言えるのとでは大違いです。

一次面接から二次面接へと選考が進んだり、最終的に採用を決めてくれたということは、少なからずあなたに期待をしてくれたわけです。そうした会社に対して、「自分たちの目に狂いはなかった」と思ってもらえるような応対を心がけましょう。

【今回のポイント】
入社も辞退も感謝の心で

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