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step6採用 or 不採用

vol. 5 採用決定後の注意点


採用が決まった段階で、就職・転職活動は一段落を迎えます。しかし内定をもらったからこそ、新生活の幕開けをあらためて認識する必要があります。ここではそうした社会人としての上手なスタートを切るための注意点を紹介します。

第三者の意見を聞くのも大切

採用通知に関するファーストアクションは企業によって異なります。人事担当者からの電話、手紙、またはメールで第一報を届けてくる会社もあるかもしれません。 正式な内定は必ず文面 (書面)で受け取り、確認してください。口頭の通知だけで「採用が決まった」と安心して、すぐに退職手続きをしてしまった、あるいは入社後に話が違っていたことに気づいたなど、トラブルに発展することも少なくありません。

採用通知書には入社後のポジション、入社予定日、給与や待遇などの雇用条件、社会保険、交通費など、入社に関する重要事項が記載されています。採用通知書というフォーマットでなくてもいいので、雇用条件が記載されているなんらかの文書を、必ず用意してもらってください。
その際、不明点や疑問点がある場合は遠慮せずに人事担当者に質問してください。「入社前に待遇面の質問をしたら印象が悪くなるのでは……」と心配する人もいると思いますが、入社後にお互いが「え?」とならないよう、入社前にしっかり確認しておきましょう。家族にも相談して、客観的な意見をもらうのもいいと思います。

「有給休暇→退職日→入社日」が基本

次に挙げるのが、 入社日に関するトラブル です。
転職の場合、前職で勤務する最後の期間を、有給休暇の消化にあてる方がいますが、実際はもう前職には行かないのだから有給休暇中に新しい会社に入社してしまいたいと考える方も少なくありません。

「退職日は9月30日だけど、9月10日から有給休暇に入るので、次の会社の入社日を9月中旬にしたい」
──ということですね。
結論からいうと、 できません。

有給休暇中はまだ前職に在籍している状態で、給与も発生しています。それゆえの“有給休暇”ですので、有給休暇中に新しい会社に入社してしまうとそれは副業になります。
副業を禁止している会社の場合は定められた規則に反することになりますし、禁止されていない場合でも社会保険や雇用契約上の手続きに問題が発生する可能性があります。
入社日は、退職日の後に設定するのがよいでしょう。

ただ、場合によっては退職日を早めることもできます。本来1カ月後に入社予定だったところ、「一所懸命に引き継ぎをやった結果、3週間で退社できた」となれば、転職先の印象もよいでしょう。
もちろん先方の受け入れ準備や社内調整に時間がかかりますので、無理に希望を押し通そうとせず、「自由に使える時間が増えた」ぐらいの認識でいるのがよいと思います。

【今回のポイント】
雇用条件は文書で必ず確認する

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