更新日:2021年8月31日

薬剤師の年収

薬剤師の年収を調査|都道府県別・年代別・職場別に解説

薬剤師の年収を調査|都道府県別・年代別・職場別に解説

薬剤師といえば「高年収」のイメージが高い職業です。
国家資格であることからもなるまでの過程が大変な分、給料も高く設定されています。
しかし実際に薬剤師として働いている方の中には「思ったよりも給料がもらえない」「給料が低すぎる」と感じている方がいるのも事実です。

薬剤師の年収は、都道府県や年代、職場によっても幅広く、特に都道府県と職場は、年収差に大きく関係します。
そこで今回は「都道府県別」「年代別」「職場別」にみた薬剤師の年収を踏まえて、薬剤師が年収を上げる方法や職場の将来性を踏まえた今後の薬剤師の年収についてみていきます。

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【都道府県別】薬剤師の年収について

【都道府県別】薬剤師の年収について
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の2019年データによると、薬剤師の全国月収は平均37.9万円、年収に換算すると454.8万円です。
ここでいう月収は、基本給のほか各種手当や超過労働給与額も含まれます。
以下は、都道府県別に月収換算による年収と年間賞与を含む特別給与額を合計した上で算出した薬剤師の年収です。

北海道:566.1万円
青森県:526.4万円
岩手県:601.5万円
宮城県:514.4万円
秋田県:610.3万円
山形県:566.3万円
福島県:426.3万円
茨城県:535.1万円
栃木県:527.8万円
群馬県:466.6万円
埼玉県:451.3万円
千葉県:493.8万円
東京都:502.2万円
神奈川県:533万円
新潟県:574.3万円
富山県:458.5万円
石川県:521万円
福井県:448.2万円
山梨県:527.6万円
長野県:507.8万円
岐阜県:595.3万円
静岡県:488.9万円
愛知県:633.3万円
三重県:567.1万円
滋賀県:519.1万円
京都府:513.9万円
大阪府:491.8万円
兵庫県:567.5万円
奈良県:512.8万円
和歌山県:481.5万円
鳥取県:548.8万円
島根県:423.4万円
岡山県:573.1万円
広島県:518万円
山口県:514.1万円
徳島県:452.3万円
香川県:462.9万円
愛媛県:553.8万円
高知県:358.6万円
福岡県:728.3万円
佐賀県:482.2万円
長崎県:513.4万円
熊本県:443.3万円
大分県:554万円
宮崎県:506.5万円
鹿児島県:586.2万円
沖縄県:441.1万円

全国の平均年収は534.5万円と、薬剤師は全職種の平均年収よりも高い水準にある点が特徴です。
なお「賃金構造基本統計調査」の2020年度データでは、薬剤師の全体年収の平均は564.8万円とアップしています。


一般的に年収は、関東や関西の都市部が高い傾向にあります。
しかし薬剤師は東北をはじめ、地方でも給料水準が高い点が特徴的です。
なぜなら薬剤師は都市部よりも、地方の方が人手不足の状況にあるからです。

【年代別】薬剤師の年収について

【年代別】薬剤師の年収について
【20代】薬剤師の年収
20代薬剤師の平均年収は、426.8万円です。
就業先によっても年収に差があるため、相場は300〜400万円台です。
なかには、20代で500〜600万円ほどの年収となるケースもあります。
ただし20代で年収の高い職場は、それなりに業務もハードといえます。


【30代】薬剤師の年収
30代薬剤師の平均年収は、556.9万円です。
キャリアアップする人も多いことから、20代よりも平均が100万円以上アップしています。
大手製薬会社などであれば、30代で年収700〜1,000万円以上となるケースも少なくないです。

性別でみると男性で平均600万円ほど、女性で500万円ほどが相場といえます。
30代女性は結婚や出産を機に正社員を外れることも多いため、男性よりも平均年収は低い傾向にあります。

【職場別】薬剤師の年収について

【職場別】薬剤師の年収について
【ドラッグストア】
ドラッグストア薬剤師の平均年収は、450〜800万円と幅広い点が特徴です。
なぜなら同じドラッグストアでも、店舗規模や地域によって差が出るからです。
またドラッグストアには「OCT販売型」と「調剤併設型」の2種類があり、高年収に期待できるのは「調剤併設型」です。

ドラッグストアは店舗展開が急速に拡大しており人手不足の状況にあることから、給与水準も高い傾向にあります。
さらに大手企業の運営するドラッグストアチェーンが多ことも、給与水準の高さに関係しています。

【調剤薬局】
調剤薬局薬剤師の平均年収は、400〜700万ほどです。
20代のうちは400万円台が多く、その後昇給や管理薬剤師へのキャリアアップがあることで600〜700万円ほどの年収になります。
600万円以上の年収を狙う場合にはキャリアアップが必須といっても過言ではありませんが、年収が頭打ちになりやすい点がネックなポイントです。
しかし長期的に安定した収入に期待できるなど、メリットもあります。

【病院】
病院薬剤師の年収は400〜650万円ほどと、既出の職場に比べると低くなります。
病院は院内薬局の収益が少ない点が、年収にも影響していると考えられます。
加えて業務内容も幅広く夜勤も多いことから、人気の低い職場です。
病院の中でも高年収を狙いたい場合には国立病院へ就職する、トップポジションである薬剤部長を目指すなどの方法があります。

【製薬会社】
製薬会社では管理薬剤師をはじめ、MRや研究職、治験コーディネーターなどさまざまな仕事があります。
どのポジションで仕事に就くかにもよって給料はさまざまですが、年収は600〜1,000万円が相場です。
製薬会社は能力主義としているところも多いため、昇給率が他の職場に比べると高い点が特徴です。
そのため高い年収を狙いたい場合には、製薬会社に勤める企業薬剤師がおすすめといえます。

よくある質問

薬剤師の年収は低すぎとの声もありますが、本当ですか?
薬剤師の年収は他職種と比べると高いため、年収が低すぎることはありません。
しかし職場や地域によって年収差が大きく、基準となる平均年収が高いが故にご自身の年収が低いと感じてしまうケースもあります。
特に病院は他職場に比べると年収が低く、にもかかわらず夜勤があったり、残業が多かったりなど、場所によっては給料に見合わない忙しさがある場合もあるようです。
そのため年収が低すぎると考える方の多くは、病院薬剤師と考えられます。
高年収を狙うには「職場選び」「地域選び」が重要です。
病院の薬剤師で年収1,000万は可能ですか?
薬剤師で年収1,000万は可能です。
年収1,000万を目指す上で重要なのは、職場選びです。
年収1,000万を目指しやすい職場には、以下が挙げられます。

・製薬会社
・外資系CRO業界
・地方の調剤薬局

なかでも転職で目指しやすいのは、製薬会社と地方の調剤薬局でしょう。
MRは営業なので、功績を残すことで30代でも十分に年収1,000万を目指せます。
そして薬剤師不足が著しい地方で管理薬剤師として調剤薬局に勤めることでも、年収1,000万の可能性に期待できます。
  • 薬剤師が年収を上げる方法

    薬剤師が年収を上げる方法

    【現職で上げる方法】
    年収を上げたいけれど、転職はしたくないという方もいるはずです。
    現職のまま年収を上げるには、以下の方法が考えられます。
    ・給与アップの交渉
    ・残業手当を増やす
    ・休日出勤を増やす
    ・管理薬剤師に昇格する

    残業手当や休日出勤による休日手当は、単純に給料を上げることが可能です。
    しかしプライベートを削ってしまうことになるので、まずは給与アップの交渉や管理薬剤師への昇格を目指すことをおすすめします。
    給与交渉はただ交渉するだけで上げてもらうことは難しいため、それに見合う功績や今後の展望などを示すと効果的です。
    また管理薬剤師になると役職手当がつくほか、40代以降になれば本社運営に携われるようにもなり年収1,000万にも期待できます。
    【転職して上げる方法】
    転職することで、大幅に年収アップする可能性もあります。
    ただし単純に転職するのではなく、以下ポイントを押さえて求人を探すことがポイントです。

    ・管理薬剤師として転職する
    ・全国展開している調剤薬局やドラッグストアへ転職する
    ・離島やへき地の医療機関、薬局へ転職する

    管理薬剤師の資格を取得してから、転職に臨むのも1つの方法です。
    管理薬剤師は求人数も多く、手当がつくことで大幅な年収アップに期待できます。
    また全国展開している調剤薬局やドラッグストアに「転勤OK」の条件で転職することでも、年収アップが見込めます。
    転勤に抵抗のある方は多いため、その分給与交渉もしやすく、転勤による手当がつくこともあります。
    さらに離島やへき地は慢性的な人手不足であることから、相場より高い給与条件の求人もみられ、給与交渉もしやすい点が特徴です。
    ただしいつでも求人が出ているわけではないため、タイミングが重要となります。

    年収アップが目的の転職はその他条件を絞りすぎると難しいため、年収を最優先に転職先を探すことがポイントです。

  • 【職場別】薬剤師の年収の今後について

    【職場別】薬剤師の年収の今後について

    【ドラッグストア】
    薬剤師の年収は、職場によって差がある点が特徴です。
    さらに職場ごとに将来性も異なることから、年収についても変化があるといえます。
    ここでは薬剤師の就業先としても多い、ドラッグストアと調剤薬局の年収の今後についてみていきます。
    【調剤薬局】
    調剤薬局の将来性は、縮小傾向にあります。
    なぜなら、調剤薬局における薬剤師の供給過多が懸念されているからです。
    厚生労働省「平成30年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、調剤薬局に勤める薬剤師数は2年間で約1万人、4年間で約2万人増加しています。
    就業者数が増加傾向にある一方で、ジェネリック医薬品の台頭やファーマシーテクニシャン制度の導入により、薬剤師の需要は減少しつつあります。

    地方や中小企業の調剤薬局などでは高年収にも期待できる調剤薬局ですが、全体の傾向としては年収にも影響が出てしまうといえます。

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