移動式クレーンってどんな仕事?仕事内容やクレーンの種類など、仕事の体験談も含めて解説!

移動式クレーンってどんな仕事?仕事内容やクレーンの種類など、仕事の体験談も含めて解説!

工事現場等で、おそらく一度は移動式クレーンを見かけた経験のある方も多いのではないでしょうか。
しかし、移動式クレーンってどんな仕事なのか、業務内容やクレーンの種類は具体的にはわからないという方も多くいるでしょう。
本記事では、移動式クレーンとはどんな仕事なのか、仕事内容やクレーンの種類、仕事の体験談を解説します。

移動式クレーンとは

移動式クレーンとは、人の力では持ち運びできない重量物を吊り上げて積み込む原動機を内蔵している機械装置です。
建設工事現場や、その他のシーンで幅広く使用されます。
移動式クレーンは自走クレーンと呼ばれる場合もあり、動力を駆使し荷物を吊り上げて水平に運搬できるのが特徴です。
貨物などの大型かつ重量のある荷物を積み込める利便性の高さから、多くの建設現場で活躍しています。

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移動式クレーンの種類

移動式クレーンの種類には、主に以下のものがあります。

【トラッククレーン】
トラッククレーンは、道路を走行するための運転室と、クレーン操作するための運転室が別々に設けられている移動式クレーンです。
トラッククレーンには「積載型トラッククレーン」や「レッカー型トラッククレーン」などの種類があります。
積載型トラッククレーンは吊り荷や運搬、貨物の積載などの作業を一台で行える、利便性の高いクレーンです。
一方レッカー型トラッククレーンは交通事故車や故障車などをけん引し、救難作業を行います。

【ホイールクレーン】
ホイールクレーンは、1つの運転室で走行およびクレーン操作を行える移動式クレーンです。
車両によっては、安定性の強化のためにアウトリガー(作業時の安定性を維持するために車体側面に装備された足)を装備しています。
ホイールクレーンは「ラフテレーンクレーン」があり、大型タイヤ装備の2軸4輪駆動式であるため、荒れた土地やぬかるみでも安定した走行が可能です。

【クローラクレーン】
クローラはキャタピラ(履帯)を指し、クローラクレーンとはキャタピラのついた移動式クレーンを意味します。
荒れた土地やぬかるみなどでも安定して使用できますが、走行速度が時速1〜3kmと非常に遅く、公道は走行できません。
そのため、道路での移動時はトラックなどに載せる必要があります。

【鉄道クレーン】
鉄道クレーンは、鉄道のレールの上を走行するために使用される移動式クレーンです。
鉄道の救援や保線作業、その他橋梁架設工事などに使用されます。

【浮きクレーン】
浮きクレーンは、船にクレーン装置のついた移動式クレーンです。
港湾や河川、海上など海上の作業で必要不可欠となります。

移動式クレーンを使用する現場

移動式クレーンを使用するのは、主に建設現場や工場です。
ほかにも、学校や公共施設、病院など、さまざまな現場で使用されます。
移動式クレーンは、作業の効率化には欠かせないため、多くの現場に重要があり活躍しているのです。
人の手では運んだり持ち上げたりできない重量物の吊り上げや移動を行ってくれるため、移動式クレーンは世の中に欠かせないといえます。

移動式クレーンの仕事体験談

移動式クレーンを使う仕事の転職体験談|働いてよかったこと

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[40代 男性]

特殊な仕事であるため、かなり重宝されます。
しかも、大勢の方々のために役立っていると実感できるため、この仕事をしていてよかったと思えます。
もちろん仕事柄、安全面など気をつけなければいけないシーンは多いですが、誇りを持てる仕事ができているので喜びがありますね。


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[20代 男性]

前々からクレーンを使った仕事をやってみたいと思っていたので、自分がこの仕事に携われたのがよかったことです。
慣れるまでは難しいですが、仕事に慣れると重要な現場をまかせてもらえるので、やる気がアップします。
世の中に貢献できる仕事ですし、かなりやりがいを感じられますね。


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[30代 女性]

とにかく危険な場面が多く大変です。
一歩間違えると大事故につながってしまい、常に命の危機があります。
だからこそ、慎重かつ周囲に配慮し注意しながら作業をしなければなりません。
仕事での経験が実生活でも活かされ、慎重な性格になれたのは仕事から得たものです。


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よくある質問

どのような免許が必要なのか?
移動式クレーンを扱うための免許は、以下となります。

【移動式クレーン運転士免許】
移動式クレーン運転士免許は、移動式クレーンを扱うためには必須となる国家資格です。
学科と実技に合格できれば、資格を取得できます。
ただし、移動式クレーン運転士免許を取得しても、公道を走行する際は吊り下げるものの重量に応じて、追加で大型免許の取得が必要です。

【大型特殊自動車第一種免許】
大型特殊自動車第一種免許は、フォークリフトやショベルローダーといった特殊車両を運転するために必要な免許です。
ラフテレーンクレーンを運転する際、この大型特殊自動車第一種免許を取得していれば、重量にかかわらず公道を走行できます。
大型特殊自動車第一種免許取得のためには、大型特殊免許を受講できる教習所に通うのが必須です。

【大型自動車第一種免許】
大型自動車第一種免許は、乗車定員30人以上で車両総重量11トン以上、最大積載量は6.5トン以上の自動車を運転するための資格です。
トラックやダンプカーなどがこれに該当します。
トラックやダンプカーを公道で運転する際は、大型自動車第一種免許を取得しなければなりません。
さらに、ラフテレーンクレーンを運転するためにも必要な資格です。
小型クレーンとの違いって?
移動式クレーンと小型クレーンとの違いは、吊り上げ荷重です。
小型移動式クレーンは吊り上げ可能荷重が1t以上5t未満に対して、移動式クレーンは5t以上の吊り上げができます。
そのため、より重量のあるものを吊り上げる場合は、移動式クレーンが使用されます。

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移動式クレーンのメリットデメリット
移動式クレーンのメリットとして、以下の点が挙げられます。

【転職に有利】
移動式クレーンを運転できる場合、かなり転職に有利です。
限られた人にしかできない仕事というのもあって、さまざまな現場で活躍できます。

【特技を活かせる】
もともと車を運転したり、機械を操作したりするのが得意な人であれば、その特技を活かせるのもメリットです。
難しい操作を求められるため、スキルアップしやすい仕事でもあります。

【世の中に貢献できる】
移動式クレーンのメリットでは、世の中に貢献できる点も挙げられます。
建設現場や工場などでは必要不可欠となるため、移動式クレーンを扱えるとなれば、大勢の方々の役に立てるのです。
一方で移動式クレーンのデメリットとして、以下の点が挙げられます。

【責任が重い】
移動式クレーンのデメリットは、責任の重さです。
常に危険と隣り合わせであり、少しの油断や不注意が重大な事故を招きます。
最悪の場合は命を落としてしまうなど、危険が多い仕事なのです。

【天候に左右される】
移動式クレーンは、天候に左右されるのもデメリットです。
夏場は暑く、冬場は寒い中での作業を行います。
そのため、体調管理が必要なうえ、健康面でのリスクを伴う場合もあるでしょう。

【朝が早い】
現場作業は朝が早いケースが多く、早起きが苦手な人にはデメリットといえます。
反対に、早起きが得意な方であれば、現場作業が苦にならず、移動式クレーンを扱う現場で活躍できるでしょう。