整形外科看護師の求人・転職事情を徹底解説!
整形外科看護師の求人|転職状況や未経験での就職について
整形外科看護師の有効求人倍率について詳しくわかってはいません。
しかし看護師の有効求人倍率は高く、転職しやすい傾向にあります。
そのため整形外科看護師も比較的転職しやすい状況であることが予想されます。
また職場となる整形外科は平成 29 年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況では内科、リハビリテーション科に次いで3番目に多い診療科という結果がでています。
こうしたことから、需要も高い職業と言えるでしょう。
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看護師の求人・転職事情|資格や仕事内容の詳細を徹底解説!
そもそも整形外科看護師とは
また新生児から小児、成人、高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが対象となります。
そもそも整形外科とは、日本整形外科学会のホームページによれば「骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる『運動器』の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象」と定義されています。
整形外科では、骨折治療が主だとイメージする方もいるかもしれませんが、実際には、様々な部位や疾患が治療対象となります。
また、整形外科の中でも医師によって「脊椎・脊髄外科」や「スポーツ整形外科」、「小児整形」など専門領域が細分化されています。
整形外科看護師の役割
整形外科看護師は、病院や専門分野によっても役割は多少異なります。
一般的には骨や神経、関節まで、さまざまなケガや治療で訪れる患者さんを、他職種とも連携しながらサポートしていくことが主な役割です。
整形外科看護師の仕事内容
・日常生活動作(ADL)の向上
・ケア・処置(シーネ固定、包帯固定など)
・術前・術後の疼痛管理
・オペ出し・オペ迎え
・緊急入院や検査入院などの受け入れ
日常生活動作(ADL)の向上
整形外科看護師の重要な役割の1つとして、日常生活動作(ADL)の向上が挙げられます。
患者さんのADLを自立レベルまで向上させるために、転倒予防や歩行介助、嚥下訓練など、日常生活の介助を行います。
ケア・処置(シーネ固定、包帯固定など)
整形外科看護師が日常的に行う看護ケアとして、シーネ(副子)固定や包帯固定があります。
シーネ(副子)や包帯を交換する際には、創部が炎症を起こしていないかどうか観察し、清潔ケアなどを行います。
創部周辺の皮膚は褥瘡(じょくそう)の発生リスクが高いため、予防するためには皮膚の状態観察が重要となります。
術前・術後の疼痛管理
術前・術後の疼痛(とうつう)を適切に管理していくのも、整形外科看護師の役割の1つです。
患者さんの痛みを訴えている部位の状態や、痛みがどの程度かなど、痛みの状況を細かく把握して、状況や必要に応じて医師に相談します。
オペ出し・オペ迎え
整形外科の病棟には、術中だけでなく手術前後を含めた周術期の患者さんが多く入院しているため、オペ出し・オペ迎えも、重要な仕事内容の1つとなります。
具体的には、オペ迎えであればベッド周りの必要品を揃え、オペ後は、せん妄や感染症などの予防を目的とし、症状確認をしっかりとする必要があります。
緊急入院や検査入院などの受け入れ
検査入院や予約入院、緊急入院の受け入れも重要な役割の1つです。
整形外科の病棟の多くは急性期のため、入院から退院までのサイクルが早く、入院の患者さんの受け入れや対応なども、めまぐるしく行われます。
病院によっては緊急入院の対応もする必要があります。
整形外科看護師になるには
整形外科看護師として、さらに専門的なスキルや知識を身に着けたい場合、学会認定の資格を取得するといった方法もあります。
整形外科看護師は、整形外科分野における専門的な知識以外にも、日常生活動作(ADL)の向上に対する知識も必要です。
また、超高齢化社会において、骨粗しょう症の知識やスキルを持ち合わせる看護師も求められています。
学会認定の資格を取得することで、知識の幅や、患者さんに対する看護の幅も広げることができるでしょう。
整形外科看護師の仕事体験談
整形外科看護師で働いてよかったこと
(20代・女性)
忙しい職場ではありますが、患者さんが良くなっていく過程が見れたときは大きなやりがいを感じます。
患者さんが大変な手術前の時期から、手術後のケマ、そしてリハビリ、退院まで関わり、患者さんがどんどん元気になっていく姿を近くで観れるのは嬉しいです。
整形外科看護師で働いてよかったこと
(30代・女性)
整形外科では、比較的回復が早い患者さんが多いので、ケアを通して日に日に良くなっていくというのがダイレクトに分かります。
患者さんと一緒に喜びを分かち合えるのがやりがいに繋がっていますし、退院の際に患者さんが笑顔で感謝の気持ちを伝えてくれるときには充実した気持ちでいっぱいになります。
整形外科看護師で働いて大変だったこと
(男性・40代)
包帯巻きやレントゲン準備、プスの製品別使用方法など最初はコツを覚えるのが大変でした。
また、入退院のオリエンテーションやオペ出し・オペ迎え、リハビリテーションなどとにかくやらなければいけない仕事が多いため、常に仕事の優先順位を考えたり、時間を考慮して動いていく必要があります。
よくある質問
- 整形外科看護師になるとかなり勉強が必要と聞いたのですが本当ですか?
- 整形外科が初めてという場合、処置・介助など最初は覚えることがたくさんあるでしょう。
業務に慣れてしまえば難しいことではありませんが、忙しい職場なため、積極的に質問するなど学んでいく姿勢が必要です。
また、事前に「骨格・筋肉の解剖生理」、「清潔・不清潔操作の理解」、「オペ後の合併症」など整形外科の分野に対して、学習をしておくと現場でよりスムーズに働くことができるでしょう。 - 整形外科看護師に向いている性格ってありますか?
- 整形外科看護師に向いている性格や特徴はいくつかあります。どのような特徴があるか、以下を参考にしてください。
・コミュニケーション能力がある
・てきぱきと仕事ができる
・力仕事・体力仕事が苦にならない
・他職種と協力して仕事ができる
整形外科看護師には、幅広い世代の患者さんとコミュニケーションがしっかり取れる能力が重要です。
患者さんの治療経過に合わせてじっくり向き合い、時には患者さんの心理的なケアを行うこともあります。
そのため幅広い世代を対象とした患者さんと積極的にコミュケーションを取っていくことが欠かせません。
また整形外科病棟は、入退院のサイクルが早く忙しい職場なので、てきぱきと迅速に対応する能力が必要です。
あわせて患者さんの身体介助など体を使う機会が多いため、体力や力仕事に自信がある方に向いていると言えます。
その他、整形外科では、主治医や理学療法士、放射線技師など他職種と協力して仕事をする機会が多くなるため、協調性を持って仕事ができる人に向いているでしょう。
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整形外科看護師にあるといい資格
整形外科看護師が取得できる資格には、以下の3つが挙げられます。
・日本運動器看護学会認定運動器看護師(JSMNC)
・骨粗しょう症マネージャー
・回復期リハビリテーション看護師
日本運動器看護学会認定運動器看護師(JSMNC)
「日本運動器看護学会認定運動器看護師(JSMNC)」は、運動器看護の分野に焦点を当てた認定資格です。
整形外科や脳神経外科、脳神経内科、リハビリテーション科など運動器領域の看護師も対象になっており、活躍の場所は外来や福祉施設、療養施設など多岐に渡ります。
骨粗しょう症マネージャー
「骨粗しょう症マネージャー」は、一般社団法・人日本骨粗鬆症学会が認定している専門資格です。
超高齢社会において健康格差の縮小と健康寿命の延伸を目的として制定されました。
骨粗しょう症に関する知識やスキルを持ち合わせ、骨粗鬆症の予防や診断と治療に対する社会啓発活動にも広く関わることができます。
回復期リハビリテーション看護師
「回復期リハビリテーション看護師」は、回復期の患者さんのリハビリテーションに対して、質の高い看護・ケアを提供できる看護師の資格です。
取得すると、整形外科の領域だけではなく、脳神経外科や内科、廃用性症候群の患者さんへの看護も行うことができます。 -
整形外科看護師のあるある
整形外科看護師の「あるある」エピソードを以下にまとめました。
整形外科の雰囲気を知るためにも参考にしてください。
・退院した患者さんが戻ってきて再び入院
・患者さんのほうが元気
・ベテランの整形外科看護師になるほど、任せられる範囲が広くなる
・ナースコールの大半がトイレコール
整形外科看護師「あるある」には、上記のようなエピソードが挙げられます。
例えばせっかく治って退院した患者さんが、転倒して再び入院してしまうこともあるそうです。また、整形外科は基本的に、内臓系の疾患を持つ患者さんはいないため、コミュニケーションもしっかりととることができます。
逆に早朝では、患者さんの方が元気に話しかけてくれるといったエピソードもあります。
その他にも整形外科は入退院がめまぐるしいのが特徴の1つです。
ベテランになればなるほど次々と患者さんの処置を任されるといったこともよくあるエピソードのようです。
また中には自立歩行が難しい患者さんもいるので、ナースコールの大半がトイレコールだということもあるようです。 -
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