認定薬剤師とは?資格や仕事内容を解説

認定薬剤師の求人|転職状況や未経験での就職について

認定薬剤師の求人|転職状況や未経験での就職について

薬剤師資格を取得したあとのキャリアアップとして、認定薬剤師という道があります。
薬剤師は就職や転職に有利な資格ですが、認定薬剤師であればさらに有利になるでしょうし、現在の職場での昇給や昇進なども期待できます。
2016年に制度がスタートした「かかりつけ薬剤師」になるためには認定薬剤師であることが条件であり、今後認定薬剤師の需要はさらに増すことが予想されます。

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そもそも認定薬剤師とは

そもそも認定薬剤師とは

専門分野の最新知識や技術を有していると認められた薬剤師のことです。
必要な研修や実習プログラムを受け、単位を取得後に認定試験を受けるなどして、各都道府県の薬剤師研修協議会へ申請することで認定されます。
認定薬剤師の資格は期間限定のため、更新にはさらに研修を受講し単位を取得する必要があります。
このことから、認定薬剤師は「自己研鑽により資質向上努力を継続している薬剤師」としての評価も期待できます。
研修認定薬剤師制度について
研修認定薬剤師制度とは、認定薬剤師を育成するにあたり公益財団法人日本薬剤師研修センターが発足させた制度です。
基礎薬学や倫理などの受講内容と取得単位を定め、多領域の認定薬剤師としての素質を客観的に認定する制度します。

認定薬剤師には種類があり、目指す認定薬剤師によって必要な研修や試験が異なります。
そのため薬剤師にとって自身のキャリアと離れた領域で認定薬剤師になることはなかなか難しいのが現状でした。
日本薬剤師研修センターではそのような職域にとらわれず認定薬剤師になる手段のひとつとして研修認定薬剤師制度を設けています。

認定薬剤師の種類
認定薬剤師には様々な種類があります。
例えば「がん薬物療法認定薬剤師」は専門色の強い認定薬剤師で、取得すると専門機関での就職が期待できます。
「プライマリ・ケア認定薬剤師」「在宅療養支援認定薬剤師」「漢方薬・生薬認定薬剤師」なども近年需要が増加しており、取得すると薬剤師としてのキャリアアップが期待できるでしょう。

その他にも専門領域の認定薬剤師は多数存在します。
現在の専門に近い分野だと研修の受講や試験対策も比較的準備がしやすいので何を取得するかは自身のキャリアを考えて選ぶとよいでしょう。

認定薬剤師の種類一覧
救急認定薬剤師/研修認定薬剤師/抗菌化学療法認定薬剤師/小児薬物療法認定薬剤師/腎臓病薬物療法認定薬剤師/精神科薬物療法認定薬剤師/糖尿病薬物療法認定薬剤師/日病薬認定指導薬剤師/日病薬病院薬学認定薬剤師/日本医療薬学会認定薬剤師 /認定実務実習指導薬剤師/HIV感染症薬物療法認定薬剤師/外来がん治療認定薬剤師/感染制御認定薬剤師/緩和薬物療法認定薬剤師/公認スポーツファーマシスト/妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師

認定薬剤師の仕事内容

認定薬剤師の仕事内容

認定薬剤師の具体的な仕事内容については、専門領域によって異なります。

例えば「がん薬物療法認定薬剤師」であれば、がん治療を行っている病院や施設、がん研究センターなどでより専門性を活かした仕事内容に携わることもできるでしょう。

また認定薬剤師になると「かかりつけ薬剤師」としてキャリアップが可能です。
「かかりつけ薬剤師」の仕事内容の主なものとしては、個人の服薬情報を一元化し、担当する患者へ個別の服薬指導や調薬を行うことが挙げられます。

認定薬剤師になるには

認定薬剤師になるには

認定薬剤師になるには、認定を行う各種団体が定める研修を受けて認定を受ける必要があります。
例えば、研修認定薬剤師の認定を受ける場合、以下のような手順になります。


1. 日本薬剤師研修センターで薬剤師研修手帳を入手
2. 認定団体が定める研修プログラムに参加し、単位を取得
3. 薬剤師研修手帳に取得した単位を記録
4. 都道府県の薬剤師研修協議会へ申請書と薬剤師研修手帳を提出し認定を申請する

研修について
認定薬剤師の種類によって、認定に必要な研修は異なります。
例えばがん薬物療法認定薬剤師の場合、日本病院薬剤師会が認定するがん領域の講習会、及び別に定める学会が主催するがん領域の講習会などを受講する必要があります。
研修認定薬剤師の場合は、センター主催の研修や各都道府県で開催される集合研修などを認定の対象としています。
認定対象の研修については各種団体のホームページ等で案内されていますので、まず目指す認定薬剤師を決めてから必要な研修の確認をするとよいでしょう。
単位について
認定薬剤師の種類によって、必要な研修の単位やその記録方法も異なります。

例えば研修認定薬剤師の場合は最長4年以内に40単位以上を取得して申請します。
単位は参加した認定団体より単位シールをもらい、薬剤師研修手帳に添付することで記録されます。
受講シールの配布が行われない研修の場合は、研修終了後に日本薬剤師研修センターへシールを請求します。

単位の必要取得数や記録方法は認定を行う各種団体のホームページで確認できます。

認定薬剤師の難易度

認定薬剤師の難易度

認定薬剤師の難易度は種類にもよるものの、薬剤師資格を取得するまでの努力ができる方であればそれほど高くはないでしょう。

基本的には認定団体が定める研修に参加し単位を取得するのがメインになるので、薬学部入学や国試を受ける時のような長時間の勉強は必要ありません。

ただし単位を取得するための時間は仕事の合間に確保しなければならないので、計画的に進めていくのに苦労するかもしれません。

認定薬剤師の種類によっては、認定を受けるために一定の条件が設けられているケースがあります。
例えば「がん薬物療法認定薬剤師」の認定条件には「がん患者への薬剤管理指導の実績が50症例以上(複数のがん種)』というものがあるので、認定を受けたいと思っても一定のキャリアを積まないと認定を受けることができません。
そのほか特定の学会に所属していることが認定の条件になっている認定薬剤師もあります。
目指す認定薬剤師の要件は必ず確認しておきましょう。

認定薬剤師の仕事体験談

働いてよかったこと

働いてよかったこと
(30代 男性)

認定薬剤師として働くことで無事昇給を果たすことができました。
また資格取得の費用は会社が出してくれたので、自己負担なくキャリアアップできたのもよかったです。

1年目はe-ラーニングで単位を取得できたので、仕事と学習の両立にはあまり苦労しませんでした。
2年目以降は更新分の単位だけ研修会に参加しているので少し大変かもしれません。

働いてよかったこと

働いてよかったこと
(30代 女性)

高い専門知識で自分の問題意識を形にできるので、認定薬剤師として働いてよかったと思います。
私は緩和ケア病棟で、自宅に戻りたくても戻れない方を沢山みてきました。
そのうちに終末期医療について、具体的に変えていきたいと思うようになり、認定薬剤師になろうと決心しました。
今現在は在宅患者さんへの支援をする診療所や薬局などのインフラについて考え、自分なりに答えを出そうとしている最中です。
答えのない緩和ケアに自分なりの答えを探すためには、医療の最前線で活躍できる認定薬剤師という資格は役立っています。

働いて大変だったこと

働いて大変だったこと
(40代 男性)

認定薬剤師は更新制の資格です。
認定薬剤師としてのキャリアを買われ、就職、転職したからには更新し資格を維持し続けなければなりません。
新しい情報の勉強はもちろん必要なので構わないのですが、働きながら更新に関する手続きや単位の管理をしなければならないのが思ったより大変でした。
認定薬剤師として働くということは勉強の日々が続くことであり、責任も増します。
ただ認定薬剤師になった後にはやりがいも増えたので大変なことばかりではないですね。

よくある質問

認定薬剤師に最短でなるにはどうすればいいですか?
認定薬剤師になるために必要な時間は認定薬剤師の種類によって異なるので、一概に「最短ルートはどうか」ということを述べることはできません。
しかし共通していえることは、単位を得るために集中して時間を確保することです。

まずは認定機関に問い合わせて認定のために必要な条件を確認しましょう。
認定を受けるための条件が揃っているのであれば、認定機関が定める研修や実技などを履修して必要な単位をなるべく早期に取得できるようにしましょう。
認定薬剤師のメリットはどんなものがありますか?
各分野での専門性を証明できることです。
また研修や学会などから常に最新の薬学情報が習得できるので、常に現場で必要とされる薬剤師であることの証明にもなります。

こうしたことから、結果的に自分が進みたいと考える分野への就職や転職、勤務先での昇給や昇進が期待できます。