社会福祉士・社会福祉主事の転職・正社員求人
社会福祉士の求人・資格の詳細・転職体験談|社会福祉主事の仕事内容
【社会福祉士の仕事内容】
社会福祉士は、昭和62年5月に制定された 「社会福祉士及び介護福祉士法」によって定められた、社会福祉に関わる国家資格の職業です。
主に身体的・精神的、または環境上の理由により日常生活が困難になった人の相談に応じ、助言や指導、福祉サービスを提供します。
身体障害や低所得者、虐待を受けている子どもなど、幅広い年代を対象としているのが特徴です。
精神保健福祉士、介護福祉士と並んで福祉系三大国家資格と呼ばれ、指定の養成校卒業、実務経験などの条件を満たしたうえで国家試験に合格することで資格を取得できます。
なお、社会福祉士は医師や薬剤師、弁護士のような「業務独占資格」ではなく「名称独占資格」です。
資格を持っていなくても社会福祉士の仕事を行うことができますが、社会福祉士と名乗って働くことはできません。
社会福祉士の働き方|1日のスケジュール
社会福祉士の働き方は勤務先によって大きく異なりますが、たとえば介護施設の場合は以下のようなスケジュールで働きます。
9:00 出勤、朝礼、情報共有
↓
9:30 相談者宅を訪問
↓
10:30 施設に戻り、支援計画書の作成・事務作業
↓
12:00 昼休み
↓
13:00 行政の担当者と打ち合わせ
↓
14:00 来訪者対応
↓
15:00 相談者からの電話対応
↓
16:00 報告書の作成、翌日の準備など
↓
17:30 退勤
社会福祉士は、あらかじめ決まっている仕事をこなしつつ、相談があればその都度対応しなければなりません。
相談が来るタイミングによっては休憩時間をずらしたり残業が必要になったりすることもあるでしょう。
また、相談は施設の窓口で受ける、電話で受ける、自宅を訪問するなどさまざまなパターンがあります。
社会福祉士と社会福祉主事の違い
社会福祉主事とは、都道府県や市町村の福祉事務所や福祉施設などに勤務し、社会福祉関係の業務を担当する職員です。
社会福祉主事として働くためには「社会福祉主事任用資格」が必要であり、公務員がこの資格を取得し、当該業務に任用されて初めて社会福祉主事と名乗ることができます。
公務員以外がこの資格を持っていても社会福祉主事とは呼ばず、ソーシャルワーカーや生活相談員として働きます。
社会福祉士と社会福祉主事は、仕事内容自体は似ていますが、国家資格と任用資格という点で異なります。
社会福祉士は国家資格であるため、社会福祉主事よりも専門性が高く取得も難しいでしょう。
ただし、昨今では社会福祉主事の資格が公務員以外の職場でも有利になることもあるようです。
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社会福祉士の資格を活かせる仕事場とは?
ここでは、代表的な社会福祉士の活躍の場を紹介します。
高齢者福祉施設
厚生労働省の「社会福祉士の現状」によると、社会福祉士のうち約40%が高齢者福祉関係で働いています。
具体的には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム、デイサービスなどが挙げられます。
これらの場所では、社会福祉の専門家として利用者や家族からの相談に乗り、各機関との連絡・調整業務を行います。
障害者福祉施設
就労継続支援施設やグループホームなどの障害者福祉施設では、利用者や家族からの相談対応、入退所の手続きなどを行います。
また、相談者の自宅訪問や退去後の生活支援、自立訓練などを行うこともあります。
児童相談所
各都道府県や政令指定都市に設置されている児童相談所に勤務する場合は、「児童福祉司」と呼ばれ公務員として働きます。
虐待や非行、不登校などの問題を抱えた子どもに対して、相談対応や支援を行います。
医療機関
「医療ソーシャルワーカー」として、病院や保健所などに勤務する人もいます。
ここでは患者さんや家族からの相談対応や医療保険の手続きなどを行います。
行政機関
社会福祉士の資格や知識を活かして、市町村の福祉課や生活保護課などで働くことも可能です。
主に住民の福祉関連窓口として、各種相談対応や他機関との連携などを行います。
この場合公務員として働くため、各自治体の公務員試験に合格しなければなりません。
社会福祉士・社会福祉主事になる資格や方法
ここでは、社会福祉士と社会福祉主事になるための資格や方法を解説します。
社会福祉士
社会福祉士になるためには、指定の養成校卒業や実務経験といった基準をクリアしたうえで国家試験に合格しなければなりません。
受験資格を得るための代表的なルートには、以下のようなルートがあります。
・福祉系の4年制大学で指定科目を履修する
・福祉系短大で指定科目を履修+実務経験1~2年
・4年制大学を卒業+一般養成施設(1年以上)
・短大を卒業+実務経験+一般養成施設(1年以上)
社会福祉主事
社会福祉主事になるためには、「社会福祉主事任用資格」を取得したうえで、公務員として当該部署に配属されなければなりません。
任用資格を取得するには、次の5ルートがあります。
・大学等で社会福祉に関する科目を3つ以上履修して卒業
・指定の通信教育を修了(1年)
・指定の養成機関を修了(2~3年程度)
・都道府県等が行う講習会を受講(19科目/279時間)
・社会福祉士、精神保健福祉士等の資格を取得
社会主事任用資格には試験がなく、上記の条件を満たした時点で取得できます。
ただし、資格を持っていても公務員として当該業務に就いていなければ社会福祉主事と名乗ることはできません。
その一方で、近年では公務員以外でも社会福祉主事の資格を持っていると就職・転職に有利になるケースもあります。
【番外編】社会福祉主事から社会福祉士になるには?
社会福祉士になるためには国家試験に合格しなければならず、この条件は社会福祉主事であっても変りません。
しかし、社会福祉士国家試験の受験資格には相談援助の実務経験も含まれるため、社会福祉主事の経験が役立つこともあります。
たとえば、福祉系短大で指定科目を履修して卒業した場合、相談援助の実務経験が1年または2年必要です。
社会福祉主事として働いた経験期間が基準を満たしていれば、社会福祉士の受験資格を得られます。
また、社会福祉主事養成機関を卒業した場合は、実務経験(2年)+短期養成施設(6カ月)で国家試験を受けられます。
社会福祉士の受験資格や試験
<試験概要>
・試験会場:全国の主要都市
・受験資格:4年制大学で指定科目を修めて卒業、短期大学等で指定科目を修めて卒業+実務経験、社会福祉士短期養成施設・一般養成施設を卒業など
・受験費用:15,440円(精神保健福祉士と同時受験は28,140円、共通科目免除の場合は13,020円)
・出題範囲:福祉や医療、心理学分野など全18科目
・合格基準:おおむね60%以上の正答率
・合格率:25~30%程度
国家試験は毎年2月に全国の主要都市で行われ、おおむね60%以上の正答率で合格となります。
出題範囲は18科目と福祉系資格の中では最多であり、合格率も25~30%程度と高いとは言えません。
そのため、確実に合格したいならば幅広い範囲を網羅的に勉強する必要があるでしょう。
社会福祉士・社会福祉主事任用の仕事体験談
社会福祉士の仕事体験談:働いてよかったこと
30代・男性
社会福祉士が対象とするのは、身体的、精神的、経済的なハンディキャップを抱えた方であり、相手の家庭環境や経済状況などさまざまな要素を考慮して対応しなければなりません。
中には解決が難しい場合もありますが、その分自分の知識やスキルもアップしますし、達成感を感じます。
社会福祉主事の仕事体験談:働いてよかったこと
20代・女性
社会福祉士は国家資格であり、一度取得すれば一生有効です。
また、高齢化やメンタルヘルスなどの問題意識が高まっていることもあり、今後も注目度が高まるでしょう。
そのため、結婚や出産などで現場を離れても、比較的復職しやすい職業だと思います。
社会福祉士の仕事体験談:たいへんだったこと
50代・男性
相談者の中には、厳しい状況に置かれることで悲観的になったり自分を見失ったりしてしまう方もいます。
しかし、社会福祉士は相手がどんな状態だろうとそれを受け入れ傾聴しなければなりません。
専門知識だけでなく寛容さや忍耐力も必要な仕事だと思います。
よくある質問
- 社会福祉士と社会福祉主事の仕事の給料(年収)の違いは?
- 厚生労働省の「社会福祉士・介護福祉士就労状況調査結果の実施概要」によると、平成26年の社会福祉士の平均年収はおおよそ377万円となっています。
正規職員だけで見ると、男性が平均439万円、女性が平均339万円です。
一方社会福祉主事は、公務員として働くため各自治体の給与水準に沿った金額になります。
具体的な金額は年齢や自治体により異なりますが、300~500万円程度が相場でしょう。
勤務先によって給与水準が異なるため、どちらの方が高収入かは一概に言えませんが、福利厚生は公務員の方が充実している傾向があります。 - 社会福祉士の資格のほうが社会福祉主事より取得が難しい?
- 社会福祉士は国家資格であるため、社会福祉主事よりも専門性が高く受験条件も厳しめです。
合格率が25~30%であることも考えると、誰でも簡単に取得できるとは言えません。
そのため、資格自体の難易度を比較すると社会福祉士の方が難しいと言えるでしょう。
ただし、社会福祉主事として働くためには公務員試験に合格しなければならないため、その分ハードルは高くなります。
-
社会福祉国家試験の勉強方法は?
社会福祉士国家試験の勉強方法には、
・大学や短大、専門学校で学ぶ
・資格スクールに通う
・通信講座を利用する
・独学で勉強する
などがあります。
福祉系の資格取得に力を入れている大学や短大、専門学校であれば、国家試験に向けた指導も行ってくれるでしょう。
学生から社会福祉士を目指す場合は、学校のカリキュラムに沿って勉強をすすめるのがおすすめです。
一般大学や社会人から社会福祉士を目指す場合は、自分で試験対策をしなければなりません。
受験条件さえ満たしていれば独学でも可能ですが、効率よく勉強するためにはスクールや通信講座を利用するのがおすすめです。
スクールは講師から直接教わることができるうえ、同じ目標を持つ仲間もいるのでモチベーションを保ちやすいです。
しかし、学校や仕事、家事などとの両立が難しい場合もあるでしょう。
そんなときは、通信講座がおすすめです。
自分のライフスタイルや目標に合わせた勉強方法を選びましょう。 -
社会福祉士の仕事で求められるスキルや向いている人
社会福祉士の役割は、病気や障害、虐待、介護などさまざまな福祉問題を解決し、相談者の日常生活をサポートすることです。
そのため、「社会の問題を一つでも解決したい」「目の前の人を救いたい」といった奉仕の心が強い人に向いています。
また、相談者の中には、自分を見失っている人や悲観的になっている人、他者に対して攻撃的になっている人もいます。
スムーズに相談が進まない場合でも、忍耐強く冷静に対応するコミュニケーション能力も求められるでしょう。
さらに、社会福祉士が扱う問題、法律、制度などは時代とともに変化していくため、常に情報収集をしなければなりません。そのため、資格を取った後も勉強し続ける姿勢が必要でしょう。 -
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